館山市シルバー人材センターは5日、受託した耕作放棄地での草刈り作業中に近隣の私有地に放尿するなど会員4人による不適切な行為が複数件あったと発表した。
同センターによると、不適切な行為を行ったのは70、80代の男性会員4人。11月29日午前9時~午後3時ごろ、同市内の耕作放棄地で草刈り作業中、近隣住民が所有する隣の敷地に放尿したほか、作業中に出たひもやティッシュなどのごみを放置。敷地内に植えられていた夏ミカンを無断で7、8個もぎ取った。
被害を受けた男性が12月2日に同センターに連絡して発覚。事務局が現地確認して謝罪した後、会員4人も男性に直接謝罪した。男性は被害届の提出を検討しているという。
会員は聞き取りに対し、夏ミカンのもぎ取りについて「おいしそうだった。好奇心に駆られた」などと述べたという。同センターは5日、理事会を招集し、就業停止なども含め該当会員の対応について協議。今後は簡易トイレを携帯させるほか、会員への注意喚起を行い再発防止を図るとした。