この夏の記録的な猛暑の影響などで様々な野菜の価格が高騰しています。中でもキャベツの価格高騰の要因は何なのか。産地を訪ねてみました。
キャベツ高騰 異常気象で生育遅れ 年明けには出荷量戻るか「1…の画像はこちら >>
ここは愛知県田原市の彦坂航さんのキャベツ畑。田原市は冬キャベツの収穫量が全国トップで、隣接する豊橋市とともに全国でも有数なキャベツの産地です。彦坂さんに今年の状況について聞いてみると…。(キャベツ農家 彦坂航さん)「ことしは夏の異常気象、一週間の長雨や1か月雨が降らなかったことで、生育にだいぶ遅れが出ている」
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ことしは夏場の長雨が原因でキャベツの根がしっかりと育たず、栄養成分をきちんと吸収できないため、キャベツが大きくならないのだといいます。
彦坂さんの畑では、畝を高くするなどして水はけを良くする工夫をしてきたものの、生育にはムラも…。こちらは、同じ日に種をまいたキャベツですが…(キャベツ農家 彦坂航さん)「ピンポン玉くらいの大きさから、もうちょっとで収獲できるもの。ソフトボールくらいのものもある。もともと個体差があって生育の早いもの遅いものはあるが、ことしは特に差が顕著に出てしまっている」
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近年は、猛暑や線状降水帯の発生など異常気象が多く、以前と比べキャベツを生産する難しさが増しているといいます。(キャベツ農家 彦坂航さん)「とにかく作りづらい。“おいしい野菜”を育てるのが難しいとかではなく、“普通に育てるのが難しい”状況になってきている。今までのやり方を、そのままやっているだけだと『作りにくい』『育てにくい』と本当に感じている」
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価格高騰が続く中、今後の見通しは…。(キャベツ農家 彦坂航さん)「おそらく年明けには、ある程度出荷量は戻ってくると思うので。その後どのくらいで下がるか、いつもの値段になるかはわからないが。基本的には、いつまでもこの値段が続くことはない」
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彦坂さんによると年明けには出荷量が戻る見通しとのことですが、現状小さいサイズのキャベツの出荷が多い中、半玉などではなく1玉単位で購入して欲しいと話します。(キャベツ農家 彦坂航さん)「半分に切るのではなく、むきながら食べると冷蔵庫で1か月持つ。小ぶりだと、そのまま冷蔵庫に入れても、そんなに圧迫しないので。1玉で買って、はがしながら1か月かけて食べてもらえれば。高くても廃棄する分は少ない」