「申し訳ない気持ちでいっぱい」 休演の片岡愛之助に「無理しないで」「命が一番大事」

2024年11月30日、歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが、稽古中にケガを負ったことが発表されました。
翌日から京都府京都市の劇場『南座』にて上演が開始される『當る巳歳 吉例顔見世興行』に出演予定だった、片岡さん。
しかし稽古中に舞台装置と接触し、上顎(じょうがく)および鼻骨骨折と診断されたことを受け、同公演を当面の間、代役を立てて休演することになったといいます。
出演予定だった『當る巳歳 吉例顔見世興行』の初日である、同年12月1日、片岡さんは自身のブログを更新。
心配をかけていることについて謝罪するとともに、「とても残念で悔しい思いです」と正直な気持ちを明かしました。
続いて片岡さんは、今回の休演を受け、このように想いをつづっています。
ご予約を賜っていたお客様、並びに竹馬を贈ってくださっているご贔屓方,そして離れたところから応援のお気持ちをくださるファンの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです
然し乍ら、神様がくれたしばしのお休みなのだと、気持ちを切り替え しっかり治したいと思います
僕は当面の間 休演となるので、昼の部『大津絵道場寺』は中村壱太郎さんに、夜の部『色彩間苅豆』は中村萬太郎さんに代役をつとめていただいております。萬壽兄さんには大変申し訳無く、お二人にはとても感謝致しております。
12月のこの公演が、大成功することを心より願うとともに、療養の間、確りいろいろなことを勉強して、また皆様の前で いい作品を届けられるよう努めます。
六代目片岡愛之助オフィシャルブログ ーより引用
ケガをする前日、南座の前で撮影した写真とともに、「お稽古を頑張ります!」と気合を入れたコメントをブログに残していた、片岡さん。
日々稽古に励み、舞台と向き合ってきたにもかかわらず、休演という結果になってしまい、誰よりも片岡さん本人が深い悲しみを感じていることでしょう。
また、『南座』の顔見世興行では、いわゆる『ご贔屓筋』の人が出演者へのご祝儀として、馬を竹で作った『竹馬』を贈る風物詩があります。
そういった多くの声援を噛み締めながら、片岡さんは最後に、ファンに向けて「お心を寄せていただいて感謝致しております」と述べました。
片岡さんの気持ちを理解したファンからは、1日も早い回復を祈る声が寄せられています。
・本当に驚きました。今は無理をせず、しっかりと休んでくださいね。
・愛之助さんを拝見できないのは残念ですが、命が一番大事ですからね!
・大河ドラマの撮影もあって、忙しかったと思います。無理しないでください!
『當る巳歳 吉例顔見世興行』の上演期間は、同月22日まで。
片岡さんが回復し、稽古の成果を舞台上で披露できるよう、たくさんの人が祈っていることでしょう。
[文・構成/grape編集部]

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