【豊見城】貯蓄の大切さや詐欺について学ぼうと、豊見城市立長嶺中学校(新崎峰子校長)は26日、3年生約90人を対象に金融教室を開いた。金融・保険商品を取り扱うフォーカス(那覇市)の當銘将也専務執行役員(44)が「支出をしっかり管理することが貯蓄につながる。『確実にもうかる』投資話は100%詐欺だ」と注意を呼びかけた。(南部報道部・国吉聡志)
金融商品を取り扱う際に必要な一種証券外務員など複数の資格を持つ當銘さんは、豊かに暮らすためには、お金や投資に関する知識(マネーリテラシー)を身に付けることが重要だと説明した。
「必要なもの」と「欲しいもの」は違うと語り、「欲しい」という感情に釣られて買い物をすると支出は膨らむと警告。買い物する際は「いま本当に必要かどうか」を考え、毎月貯蓄する額を決めた上で、支出をコントロールする工夫が必要だと指摘した。
投資詐欺を見破る方法も解説。「『絶対もうかる』や『元本を保証しながら高い利回りも約束し、リスクがない』とアピールする金融商品はこの世に存在しない」と警告した。
その上で「ギャンブル色が強い『投機』とは違い、投資は長期的な視野に基づいてお金を動かす行為。マネーリテラシーを学びながら地道に取り組む必要がある」と述べた。
生徒の赤嶺杏華(きょうか)さん(14)は「これまで投資やお金の使い方について深く考えることはなかった。投資は起業する誰かの夢を応援する行為だということが分かり、興味が湧いた」と感想を話した。