カスハラ(カスタマーハラスメント)をめぐり、三重県桑名市がいま、大胆な対策に乗り出そうとしています。
カスハラした人の名前公表 あり?なし? 三重県桑名市が「カス…の画像はこちら >>
11月26日。市はカスハラ防止条例案を12月、議会に提出すると発表。その中で注目すべきはカスハラを行った人の名前を公表するという点です。
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カスハラを受けた市民が桑名市に相談後、有識者らで作る対策委員会がカスハラを行った人に聞き取りなどの調査を行います。そのうえで悪質なカスハラに該当すると判断されれば本人に警告を行い、それでも改善が見られない場合には、HPなどで名前を公表することを検討するというものです。
このカスハラ防止条例案の提出について桑名市民はー。
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(桑名市民)「店員の方が、そういう制度(条例)があるのはすごくいいなと思う。自分たちが(お客さんに)どうこう言えない」「賛成です。理不尽に責められて、でもお客様だからって耐えている部分は絶対あった。そういうのが少しでも減るのであれば働きやすくなると思う」
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約110年続く、フラワーショップの経営者に聞きました。(花と緑 花甚 伊藤守社長)「いいことだと思う。文句言いたいところも我慢することは昔もあった」
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さらに衣料品店の社長と、和菓子店の社長に伺いました。(日永屋 佐藤博之社長)「予防としての効果がある。心強い」(保々屋 相馬泰夫社長)「お客さんから何か言われたら、こんなん(条例)ができたって言える。経営者としてはありがたい」
では、名前の公表について市民は?(桑名市民)「いいと思う。(行為に)責任持たなきゃね」「プライバシーに関わるので名前を出すのはダメ。やりすぎですよね」
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一方、店側としてのご意見は?(保々屋 相馬泰夫社長)「度を超えた人は名前を出してもいいんじゃいなかと思う。最悪は(名前)出すよって言われたら、その人らも引くかもしれないから」桑名市は、全国で相次ぐカスハラの被害を受け、市内の事業所や従業員にアンケート調査を実施。約500件の回答の中で被害が多く報告されたことから、条例制定に動き出しました。はたして最終的にどう落ち着くのか。桑名市のカスハラ防止条例案に今後も注目です。