沖縄県国頭村の職員と村のゆるキャラ「くーやん」が8日、うるま市立与那城こども園を訪れ、村鳥のヤンバルクイナを星座にした「やんばるくいな座」のニックネームを30作品以上考え応募した園児に特別賞を贈った。園児の作品は惜しくも大賞に選ばれなかったが、ユニークでヤンバルクイナ愛あふれる作品が多く、当初予定していなかった特別賞を急きょ設けて表彰した。(中部報道部・又吉朝香)
与那城こども園の園児が考えたニックネームは「ヤンバルスター」「キラピカクイナ」「ウィッシュヤンバル」「ハッピークイナ」「ぷにぷにクイナ」など。応募用紙には名前の由来やヤンバルクイナの絵などが書かれ、審査した職員は「相当癒やされた」という。
団体応募は与那城こども園のみだった。こども園の職員が七夕に星に関するイベントを考えている際ニックネーム公募の記事を見たことが応募のきっかけ。
園児は、授賞式にヤンバルクイナの鉢巻きを巻いて登場。童謡「かわいいヤンバルクイナちゃん」を元気よく歌い、受賞の喜びを爆発させた。職員によると、園内は「空前のヤンバルクイナブーム」だという。
仲本百那(もな)ちゃん(5)は「ニックネームに何を考えて応募したか忘れてしまったけど、やんばるくいな座について勉強した。本物のやんばるくいな座をみんなで見に行きたいな」と目を輝かせた。
大城凰輔(こうすけ)ちゃん(6)は「いっぱい考えて応募した。ヤンバルクイナはかわいくて好き」と話し、くーやんと戯れた。
村商工観光課の職員で星空準案内人の資格を持つ志岐禎峰(しきていほう)さんは「園児のアイデアはどれもかわいらしく、思い入れを感じた。見た瞬間に特別賞しかないと思った。一生懸命に考えてくれてありがとう。ぜひ国頭に遊びに来て」と笑顔で園児に呼びかけた。
特別賞の賞品として、国頭の星座をバックにプロのカメラマンが写真を無料で撮ってくれるチケット100枚や星空ポストカード、やんばるくいなシールなどが贈られた。
やんばるくいな座のニックネームは匿名希望の村民の作品、冬は「あがちゃー(座)」、夏は「あがちゃーぐゎー(座)」に決定した。「やんばるくいな座」のニックネームを30以上考えたよ うるま…の画像はこちら >>
ヤンバルクイナの鉢巻きを巻いて喜ぶ園児ら