2024年11月26日に放送された、特集番組『みんなのベスト紅白』(NHK)。
過去に『NHK紅白歌合戦』で放送された名場面やエピソードを振り返る番組です。
MCを務めるのは、過去に『NHK紅白歌合戦』の司会を務めたお笑いタレントの内村光良さん、俳優の大泉洋さん、NHKアナウンサーの桑子真帆さん、そして同年の司会に決まった俳優の上白石萌音さんの4名。
内村さんは、同年10月に亡くなった俳優の西田敏行さんの歌唱シーンが、印象に残っているといいます。
西田さんは、1981年に『もしもピアノが弾けたなら』で『NHK紅白歌合戦』に出場。そのシーンを見て、大泉さんは西田さんとの思い出を明かしました。
私はね『釣りバカ日誌』という映画でご一緒したんですよ。
そしたら必ず毎晩、宴会になるんですよ。そしたらカラオケボックスが運ばれてきて、(片岡)鶴太郎さんとかの歌のあとに僕のところにスタッフが来て「西田さんの『もしもピアノ(が弾けたなら)』につなげてください」って。
「そんな大役、僕ですか?」っていって。松山千春さんの『大空と大地(の中で)』かなんかを歌って、そのあと、西田さんが出てきて、結局ね、『ラヴ・ミー・テンダー』を歌ったんだよ。『もしも(ピアノが弾けたなら)』じゃねーじゃねえかっていう。
みんなのベスト紅白 ーより引用
大泉さんは、2020年から3年間司会として出演し、2023年は歌手として出場しました。
2023年に続き、2024年の司会も決まった、お笑いタレントの有吉弘行さんの司会ぶりをどう見ていたかを聞かれると、大泉さんは「あまり緊張して見ていなかったですね」といいます。
しかし、冒頭でのあるやりとりで内村さんに怒られたことを覚えているそうです。
大泉さんは、本番の冒頭で「今年も私が司会を…」というボケをしました。しかし、内村さんはこれに対して「これから有吉の晴れ舞台だよ?なんてことするんだよ」といったのだとか。
当時の大泉さんについて、有吉さんは「お局さまみたいなね、みんなが大泉さんの知り合いで、本当我が物顔で歩き回って…」といいますが…。
台本に書いてたんです。「今年も私が司会…」って。それを(内村さんが)ものすごい怒って、「有吉の見せ場なんだ」みたいなことをいうから。弟子への愛が深いんですよ。
みんなのベスト紅白 ーより引用
ひと悶着あったようですが、大泉さんの台本通りのボケのおかげで、冒頭から盛り上がったのでしょう。内村さんの後輩への愛を感じますね。
紅白の思い出話に、ネット上ではこのような声が上がっていました。
・このメンバーで、『NHK紅白歌合戦』の裏トークをやってほしいぐらい面白い!
・内村さんのチョイスが最高。グッときました。
・なんて豪華なメンバー。大泉さんの司会の時は、無観客で大変でしたよね。
2024年で第75回となる『NHK紅白歌合戦』。
長寿番組だからこそ、さまざまな思い出があるでしょう。家族が集まった年末に、話してみてはいかがですか。
[文・構成/grape編集部]