ペットとして輸入「アカミミガメ」生態系に悪影響 愛知・豊橋市の川で捕獲作戦 去年“条件付特定外来生物”に

愛知県豊橋市ではこんないきものたちも。南米原産のヌートリアに…大量のアルゼンチンアリ。これらは海外から持ち込まれ、生態系に悪影響を及ぼす「特定外来生物」です。
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豊橋市の環境保全課はその駆除に取り組んできましたが、今回、狙うのは…「朝倉川のアカミミガメ」。北アメリカ原産のアカミミガメは、日本には1950年代後半から「ミドリガメ」の通称で、ペットとして輸入され、多い時にはなんと年間100万匹も。
CBC
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しかし、人の都合で川などに捨てられたことで、従来の生態系を破壊するとして全国で問題に。去年6月には、「条件付特定外来生物」に指定されました。現在、捕まえることや飼育することは認められているものの、販売や輸入、川や池などに放すことは禁止されています。
さて、今回の捕獲作戦の舞台 朝倉川は、豊橋市内を流れる豊川水系の一級河川です。10月19日の午前7時過ぎ、取材班がかけつけるとすでに環境保全課職員の姿がありました。
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(豊橋市環境保全課 山崎健さん)「アカミミガメを捕まえるためのわなの準備をしていて、(かごの中に)エサになる生魚を入れて準備しています」匂いでおびき寄せるため、かごの中にはサバが入っています。
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(豊橋市環境保全課 山崎健さん)「昔に比べるとだいぶ減ったが、箇所によっては(アカミミガメが)数十匹いる」アカミミガメがいることで在来種に影響が及んでいます…(豊橋市環境保全課 山崎健さん)「在来のカメで二ホンイシガメがいるが、こういったものがどんどん生息場所を追いやられてしまうというのが一番大きい。水草などを食べてしまうので、他の魚が住めない環境にどんどんしていってしまうというところで、生態系への影響がすごく強い」
この日の捕獲作戦には「朝倉川の生態系を守り隊」と称し、市民約30人と桜丘高校の生物部も参加。生徒たちは部室で様々な生き物を飼育する傍ら、日頃から朝倉川の生態調査や清掃活動にも取り組んでいます。
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(桜丘高校の生物部 部員)「アカミミガメに罪はない。人の都合で勝手に持ってこられただけ」そして、朝倉川に仕掛けたわなを引きあげる時が…。(参加者)「せーの、よいしょ!」「お、カメ入っとる!」
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かかったのは、アカミミガメではなく、在来種のニホンイシガメ。そして、特定外来生物のウシガエルも。その後、ウシガエルは、駆除となりました。
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(豊橋市環境保全課 山崎健さん)「アカミミガメがとれなかったのは残念ではあるが、それだけ朝倉川の環境が良くなっている証拠だと思うので、結果としては満足。特定外来生物は駆除するものなので、(他の生き物との)すみ分けをしっかり理解していただいて、色んな生き物とふれあってほしい」

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