23日夜 東京都心など急激な寒暖差で起こる「ヒートショック」に注意 予防と対策は

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今日23日(土:勤労感謝の日)は、晴れた太平洋側でも冷たい北風が強く吹き、グッと寒くなりました。今夜(23日)は、東京都心や名古屋、大阪など都市部で、急激な温度変化によって身体にダメージを受ける「ヒートショック」に注意が必要です。
今夜(23日) ヒートショックに注意

関東~九州では、昨日22日(金)の小春日和から一転、今日23日(土)は晴れた太平洋側でも北風が冷たく、この時期らしい寒い一日となりました。【23日15時までの最高気温(前日比)】仙台 12.7℃(3.5℃↓)平年並み金沢 10.7℃(3.0℃↓)12月中旬並み東京 16.0℃(2.0℃↓)平年並み名古屋14.5℃(2.4℃↓)平年並み大阪 15.0℃(3.5℃↓)平年並み福岡 15.4℃(3.1℃↓)平年並み今夜(23日)~明日24日(日)朝にかけては、更に気温が急降下。東京都心や名古屋、大阪など都市部でも7℃前後まで下がり、暖房必須の寒さとなりそうです。このような寒い時期に気を付けなければいけないのが「ヒートショック」です。この冬の時期は、暖かい部屋から寒い部屋、寒い部屋から暖かい部屋への移動など、急激な温度の変化によって血圧が乱高下するなど身体がダメージを受けるため、「ヒートショック」が発生しやすくなります。特に入浴時に最も発生しやすいといわれているため、今夜も入浴の際は注意が必要です。
ヒートショックを防ぐ4つのポイント

ヒートショックを防ぐために、次の4つのポイントを覚えておきましょう。① 脱衣所や浴室は、入浴する前に暖めておきましょう。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に入り、その後、浴槽につかると、寒暖差で血圧が急激に変化してしまいます。浴室に暖房設備がない場合は、シャワーを使って浴槽に給湯したり、浴槽のお湯が沸いたらよくかき混ぜた後、蓋を取って湯気を充満させたりするのも、効果的です。② 入浴の際は、お湯の温度は41度以下、時間は10分以内を心がけましょう。入浴する時間帯は、夜遅い時間帯だと冷え込んできますので、早めの時間帯を心がけてください。③ 浴槽で体を暖めた後は、できるだけゆっくり立ち上がるようにしましょう。手すりがあれば活用し、手すりがない場合でも、浴槽のへりにしっかり手をかけて、立ち上がってください。④ 食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴は、避けましょう。食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することもありますし、飲酒によっても一時的に血圧が下がります。体調の悪い時も、入浴は避けてください。
ヒートショック対策に「温度のバリアフリー化」を

室内を暖かくするために、ホットカーペットや床暖房、ヒーターを活用しましょう。窓の断熱効果を高めるために、窓用の断熱シートを貼るのもオススメです。トイレや廊下、玄関、浴室、脱衣室などは家の中でも寒くなりやすい場所です。暖房器具を活用し、素足で触れる床にマットを敷くと良いでしょう。また、浴室や脱衣室は使用する前に暖めておくことが大切です。お湯はり後は、浴槽のフタを開けて蒸気を立て、浴室の床にお湯をかけると効果的です。脱衣室は衣服を脱いでも寒いと感じないくらいに暖めておくと安心です。ヒートショックは急激な温度変化によって生じるため、ヒートショック対策として大切なことは、家の中でできるだけ寒い場所を作らない、暖かい場所と寒い場所の温度差を少なくする、「温度のバリアフリー化」を図ることです。
ちょっとした行動でも温度差に気をつけて

夜、パジャマのままでトイレに行くと、寒さでブルブルっとすることがありますね。布団の中の暖かさと、廊下やトイレの寒さとの温度差にも注意が必要です。布団を出る際は、上にカーディガンなどを羽織ったり、スリッパを履くなど足元を暖かくしたりすると良いでしょう。寒さが厳しくなると、入浴時はもちろんですが、生活のいろいろな場面で生じる温度差が大きくなります。温度差をうまく調節し、「温度のバリアフリー化」を心がけて、ヒートショック対策をなさってください。

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