実現しなかった「超優秀な超音速旅客機」その性能とは? 異形の機体デザイン! でも開発元が事業閉鎖に

実用化への道は、なかなか険しかったようで。
アメリカのスタートアップ企業「エクソソニック(Exosonic)」が2024年11月、事業を閉鎖すると発表しました。同社は世界初という低騒音の超音速旅客機などを開発していたものの、資金不足に至ったとのことです。この機体は、どのようなものだったのでしょうか。
実現しなかった「超優秀な超音速旅客機」その性能とは? 異形の…の画像はこちら >>エクソソニックが開発していた超音速旅客機のイメージ(画像:エクソソニック)。
エクソソニックが開発した旅客機は、マッハ1.8で飛行する70人乗りのモデルです。現在6時間かかるロサンゼルス~ニューヨーク間を3時間で結ぶとされてきました。想定運賃は「ビジネスクラスの2倍程度」とされたほか、VIP向けのプライベート機仕様の客室も公開されています。実用化は2030年代中頃から後半で、テスト機の超音速飛行時に発生する衝撃波「ソニックブーム」を抑制するために、独特の設計が採用されてきました。このほか同社では、マッハ1.4で飛ぶ無人航空機「レヴァナント」の開発も進められてきました。
同社は事業閉鎖について「小型、亜音速ではありますが、超音速機を設計できるだけでなく、飛行できることも実証できた」としたうえ、「私たちの冒険を支えてくれたすべての方々に感謝します」とコメントしています。

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