火野正平さんの訃報に悲しみの声 『鬼平犯科帳』『ラストマイル』も追悼コメント

2024年11月14日、自宅で家族に見守られながら亡くなった俳優の火野正平さん。
同年5月に公開された劇場版『鬼平犯科帳 血闘』などの人気作に出演していました。
歌舞伎役者で俳優の松本幸四郎さんが主演を務める『鬼平犯科帳』シリーズで、相模の彦十役を演じていた、火野さん。
同作は、Xで『訃報』とつづり、追悼のメッセージを公開しました。
【訃報】 pic.twitter.com/PlnysMduXw
“相模の彦十”役の火野正平さんが亡くなられました。
火野さんは、1949年5月30日東京都生まれ。12歳のころから劇団 「こまどり」に所属し、1962年にドラマ 「少年探偵団」に出演。1973年からは池波正太郎が名付けた現芸名で活躍し、NHK大河ドラマ「国盗り物語」での羽柴秀吉役が当たり役に。
その後も数多くの時代劇や、ドラマ、映画などに出演。色気のある渋さと人懐っこさをあわせもつ名脇役として、数々の作品で強い印象を残しました。近年では、自転車で日本を縦断する紀行番組、「にっぽん縦断こころ旅」の親しみやすい人柄でも人気を博しました。
松本幸四郎主演「鬼平犯科帳」シリーズでは、平蔵の昔なじみであり、裏の世界の酸いも甘いも噛み分けた密偵 “相模の彦十”役を演じ、「新たな鬼平」には欠かせない存在感を示してくださいました。
火野正平という芸名は、池波正太郎先生につけていただいたことに触れ、「やっと池波先生の作品にレギュラーとして参加できた。そんな縁があるから、これは大切にしたい作品です」と作品への想いを語ってくださいました。
火野さんは以前、「鬼平犯科帳」の撮影現場で、「皆があんまり悲しそうだったら笑わせてやろうとか、笑いが多いなと思ったらトーンをちょっと落としてみようとか、そんなことをずっと考えて演じていきました」と話し、物語の中ではもちろん、撮影現場においても心の支えでした。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
鬼平犯科帳 キャスト・スタッフ一同
@jdigk_partners ーより引用
『火野正平』という芸名は、『鬼平犯科帳』の作家でもある池波正太郎さんに付けてもらったことから「大切にしたい作品です」と語っていたのだとか。
また、撮影現場では、シーンの盛り上がりを考えて演じていたといい、心の支えだったとつづっています。
主演の松本さんも追悼文を発表。
【松本幸四郎さんコメント】 pic.twitter.com/TydDBtyY1b
無念です。たくさん泣きました。火野さんには役者の色気を強烈に感じ、その佇まいと匂いに僕は魅了されていました。大きな存在感にピリッとした緊張感を味わえる気持ちよさ。お会いしたすべての時間は僕の誇りです。火野さんとのことが過去形でしかないことに、これからがないことに悲しみでいっぱいです。心よりご冥福をお祈りいたします。
松本幸四郎
@jdigk_partners ーより引用
また、同年8月に公開された映画『ラストマイル』にも出演していた、火野さん。
『ラストマイル』のXアカウントでも、追悼文が投稿されました。
『ラストマイル』に佐野昭役でご出演頂いた、火野正平さんが11月14日に逝去されました。撮影中は沢山の楽しいお話をしてくださり、現場はいつも笑いに包まれていました。火野さんには本当にたくさんのことを学ばせて頂き、感謝しかありません。ご冥福をお祈りいたします。
撮影現場でのエピソードが多く、火野さんがカメラの裏でも制作陣を支えていた俳優ということが伝わってきますね。
火野さんの姿を見てきたキャストやスタッフが、これまで火野さんが現場で大切にしていたことを後世に残していってくれることでしょう。
[文・構成/grape編集部]

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