今回初の取り組みとのことです!
ANA(全日空)が2024年11月、全国のANAグループにおけるグランドハンドリング(航空機の地上支援を行う業務。グラハン)業務を担う11社を対象にしたスキルコンテストを伊丹空港のANA格納庫で開催しました。この取り組みは、同社にとって初とのことです。
「飛行機のプッシュバック、一番うまい人は誰だ!」 伊丹空港の…の画像はこちら >> 「ANAグループグランドハンドリングスキルコンテスト」の様子(乗りものニュース編集部撮影)。
今回ANAグループグラハン社員がスキルを競うのは、航空貨物の搭降載と、専用車両「トーイングカー」を用いて機体をけん引し、バックする「プッシュバック」の2種目。前者は「作業間の連携が取れているか」「後の工程を考えて作業ができているか」、後者は「訓練用機材でも定められた場所へ正確にプッシュバックできるか」のほか、速度や発進・停止のスムーズさなどが評価項目として設定されました。
今回のコンテストの実施についてANAは「これまで高めてきた自身のスキルを競うことで、やりがいを感じるとともに、ANAグループ全体で品質を高める取り組みを実施することで、全体的なスキルの底上げに寄与し、『ANAグラハン=他に類を見ない安心』をお客様に提供することを目的としています」といいます。
ANA空港サポート室グランドハンドリング企画部の曽原倫太郎部長は、今回のコンテストについて「始まる前から感じていましたが、笑顔が多く、他の空港業務について分析をしている人もいて、モチベーションの高さを感じました」と出場者を評価したうえ、「来年度に向けて全国のANAグループの就航空港などに範囲を広げていきたい」ともコメントしました。
このスキルコンテストの最優秀賞は、羽田空港チーム(ANAエアポートサービス)が獲得しました。チームスタッフは「いつも作業しているグラハンの仕事を紹介できることが嬉しい」とコメント。同チームに所属し、「プッシュバック」部門でも最優秀賞を獲得したスタッフは、羽田空港について「就航便数やお客様の数がとても多いので、ひとつひとつの便を定刻に出発させるのが大変です。でもそれがやりがいでもあります」と話しています。