お風呂の掃除をしている時や、お風呂に入っている時に、嫌な臭いがすると感じたことはありませんか。
お風呂に漂う悪臭の原因は主に４つあり、その中でも特に感じやすいのが『排水口からの悪臭』です。
いい気分でお風呂に入っている時に悪臭がしてきたら、せっかくのバスタイムが台無しに。そのような事態に陥った場合、どう対処したらいいのでしょうか。
水回りの緊急メンテナンスを行う『クラシアン』のウェブサイトでは、お風呂の排水口から悪臭がする際の対処法を紹介しています。
※写真はイメージ
『ユニットバス』は、浴槽・壁・床などがセットになった浴室を指し、パーツのセット内容により『１点ユニットバス』『２点ユニットバス』『３点ユニットバス』の３種類に分けられます。
賃貸マンションに設置されているのは、浴槽・洗面台・トイレがセットになった３点ユニットバス、または浴槽・洗面台がセットになった２点ユニットバスです。戸建て住宅では、浴槽と洗い場がセットになった１点ユニットバスが使われています。
ユニットバスの排水口から悪臭がする場合は、排水口のふたを取り、内部を確認してみましょう。
お風呂がユニットバスの場合、排水口の下に溜まっているはずの水がなくなっていないか確認してください。水が溜まっていないときは、排水口に水を流してください。長期間お風呂を使用していないと、排水管内の臭いや虫の侵入を防ぐ水が蒸発してしまっていることがあります。
クラシアン ーより引用
ユニットバスの排水口の下には『排水トラップ』があり、ここに『封水』をためて害虫の侵入や悪臭を防いでいます。この封水がなくなると下水の臭いがお風呂場へ上がってきてしまうので、水を流して水がたまった状態に戻してあげましょう。
水を流しても水がたまらない場合は、排水口内部にある部品が壊れている可能性があります。部品の破損は個人では対応できないので、業者に頼んで修理をしてもらいましょう。
水がたまっているのに悪臭がする場合は、髪の毛やせっけんかすが排水口に詰まっている可能性があります。髪の毛や埃は手で取り除き、洗剤とブラシを使ってそのほかの汚れを落としましょう。
昔ながらのお風呂には、排水トラップが設置されていないことも。この場合、排水管にも汚れが蓄積しやすく、悪臭も上がってきやすくなってしまいます。
こまめに市販のパイプ洗浄液などを使って汚れを取り、悪臭やつまりを防ぐことが大切です。排水口の掃除をしても臭いが収まらない場合は、排水管の破損や、排水管の合流先に汚れが蓄積している可能性があるでしょう。
排水口にふたをすることで、とりぜず悪臭がしないよう対処できますが、その場しのぎでしかありません。根本から解決するのであれば業者に相談するのが得策です。
排水口から出てくる悪臭は、お風呂場の状況により原因が変わります。しかし、汚れの蓄積による臭いはユニットバスでも昔ながらのお風呂でも起こり得るので、月に２～３回を目安に掃除をするようにしましょう。
[文・構成／grape編集部]