【速報】与那国でのオスプレイ事故は操作ミス 陸自が「人的要因」と結論 15日にも飛行再開へ

【東京】陸上自衛隊与那国駐屯地で起きた輸送機V22オスプレイの事故について、陸自が調査の結果、人的要因と結論付けていることが13日、複数の関係者への取材で分かった。離陸時、操縦士の操作ミスで揚力を十分得られない状態に陥り、その後も機体を安定させる操作が不適切だったため、バランスを崩して地面に接触した。陸自は再発防止策を公表した上で、事故後に見合わせているオスプレイの飛行を、早ければ15日にも再開する。
防衛省は13日、関係自治体に調査結果を説明した。政府関係者によると、与那国駐屯地内に駐機している事故機は、飛行再開のめどが立っていない。
オスプレイは離着陸時にエンジンの出力を最大にするため、特有の「インテリム・パワー・スイッチ」を備えている。
通常時のエンジン出力を最大100%とすると、このスイッチを「オン」にすることで100%を超えるという。
離陸後、ホバリングの前に必ずオンにする手順だが、与那国では操縦士がそれを怠った。機体は揚力を得られず低下し、着陸しなければならない状況に陥った。
平地にいったん着陸したものの、今度はエンジン出力を下げなければならないところ、出力100%を継続した状態で、機体が左右のバランスを崩したという。
陸自は調査結果を受け、スイッチの入れ忘れを防ぐためにマーキングするほか、シミュレーター訓練の充実、離陸時の緊急操作の徹底など再発防止を図る方針。
事故は先月27日に発生。日米共同統合演習「キーン・ソード」の一環で、災害による被災者を与那国駐屯地から那覇空港へ輸送する訓練の最中だった。
防衛省陸上幕僚監部は、陸自オスプレイによる初めての航空事故と認定し、事故調査委員会を設置。フライトレコーダー(飛行記録装置)のデータ解析や関係者への聴取を進めていた。(東京報道部・新垣卓也)【速報】与那国でのオスプレイ事故は操作ミス 陸自が「人的要因…の画像はこちら >>

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