賃貸借契約が満了したにも関わらず土地と建物の明け渡しに応じないとして、岐阜市が市内の老舗料亭「萬松館(ばんしょうかん)」に対し明け渡しを求める裁判が岐阜地方裁判所で開かれました。
岐阜の老舗料亭「萬松館」 岐阜市が土地や建物の明け渡し求めた…の画像はこちら >>
岐阜市によりますと、金華山の麓にある老舗料亭「萬松館」は、1893年に建物の大部分が、そして1911年には土地が市に寄付され、1945年に市が萬松館に対して建物と土地を貸し出す、賃貸借契約が結ばれていました。契約はことし2月14日に満了したものの萬松館は建物と土地の明け渡しに応じず、市はことし8月、萬松館に対して土地や建物の明け渡しを求めて提訴。契約満了翌日のことし2月15日から明け渡しが済むまでの間、契約で定められた1か月につき100万円の賃借料を支払うことも求めています。一方萬松館側は、賃貸借契約の見解に相違があるとして訴えの棄却を求めています。