【南城】沖縄県南城市の古謝景春市長は8日、県警から元運転手の女性に対する強制わいせつ容疑で書類送検されたことを受け、同市役所で5分間に設定した記者会見を開いた。民事裁判では「記憶がない」と主張しているが、容疑について「(肩をたたいただけで)やっていない」と重ねて否認。「記憶ははっきりしているということか」との問いに「そうですね」と認めた。辞職の意向はなく、「引き続き無実を証明していく」と強調した。会見は約6分間で打ち切られ、特定の記者の質問には回答を拒否した。
元運転手へのセクハラ疑惑が浮上した昨年12月以降、この問題で市長が会見を開くのは初めて。冒頭で「市民に大変なご心配をおかけしていることを深くおわびする」などのコメントを44秒間読み上げ、質疑に移った。
市長は元運転手との民事裁判で「否定または記憶がない」と全面否認したが、その後「記憶がない」と修正している。その点をただされると「(女性の胸に)触った、触らないということが記憶にないとは言っていない。はっきりと、触っていない」と繰り返した。
今後起訴されたり、その後の刑事裁判で有罪となったりする可能性については「絶対にあり得ない」と断言。再来年2月の任期満了まで、職務を全うする考えを示した。
市長には2022年12月9日夜、同市知念を走行中の公用車内で当時の運転手女性にわいせつな行為をした疑いが持たれている。県警は今月5日、起訴を求める意見を付けて書類送検した。(南部報道部・平島夏実)
市長の強制わいせつ容疑「無実を証明する」 南城市・古謝景春市…の画像はこちら >>