ユネスコ無形文化遺産に登録されている『小千谷縮』など、新潟の伝統的な織物を洋服にして、その魅力を発信する展示販売会が新潟市で始まりました。
11月7日、新潟市江南区の北方文化博物館で始まった洋服の展示販売会。
並んでいる商品は『小千谷縮』や『片貝木綿』といった新潟の伝統織物を生地に作られたものです。
【越後織物研究舎 西田謙也さん】
「新潟県には良い織物がある。この生地で洋服を作ってもらいたいという強い思いがあって」
この展示販売会は、新潟の伝統的な織物を使って洋服を作ることで、その魅力を広く発信しようと、去年始まりました。
ただ、織物の幅は約38cmと狭く、一般的な生地と比べると制限がある中、デザイナーの瀬上貴司さんは生地の裁断方法などを工夫して、着やすく美しいシルエットの洋服に仕上げているといいます。
【デザイナー 瀬上貴司さん】
「幅は38cmしかないが、その分、良い布。目の届く範囲で織り上げることによって、あの幅になったのではないかと推測していて、その布に思いを込められている分、すてきな形に出会わせてあげたい」
会場には初日から多くの人が訪れ、実際に手にとったり、試着をしたりして、デザインや着心地を確かめていました。
【訪れた人】
「着物じゃない、反物じゃないのに、こういうすごくすてきなデザインの洋服ができるのが不思議」
【訪れた人】
「着物の生地で作ったものとかあまり興味なかったが、デザインがすてきだったので機会があったら着てみたいなと思った」
この展示販売会は11月9日まで開かれています。