千葉県内などで闇バイトで実行役を募ったとみられる住宅強盗事件が相次ぎ、市原市内のホテルでは夜勤従業員が被害に遭う強盗殺人事件も起きた中、市原市内の複数の住宅に、家の点検や修理が必要だと一方的に告げて接触してくる不審な訪問が続いていることが7日、住民らへの取材で分かった。市原市役所には市民から「近所のパトロールを強化してほしい」という要望も寄せられている。
住民らによると、不審な訪問はホテル強盗殺人事件の発生後にもあった。市の内陸部の複数の住宅に突然、業者だとする男が訪れ「しっくいが剥げている」「瓦の点検がしたい」などと持ちかけてきた。住民が断ると立ち去ったという。地元の業者だと名乗った男の話は、現状と違う古い情報だったという。
市原市には、市政に対して意見や要望を述べる「市長への手紙」でもパトロール強化を望む声が届いているという。市ではホームページなどを通じて「強盗・空き巣に注意してください。犯人は犯行前にリフォーム業者や水道・ガス業者などを装って訪問し、個人情報を聞き出すケースがある」などと注意を呼びかけ。市原署に市民から不審者情報が提供された際には、市民向けメールを通じて情報発信をしている。