洗濯の頻度は、家族構成やライフスタイルごとに違います。毎日洗うのではなく、数日ぶんをまとめて洗濯する人もいるでしょう。
その場合、洗濯前の衣類をどこでどのように保管するかが重要です。
「どうせ洗うから」と洗濯機に直接入れて保管していませんか。一見便利であるように感じますが、実は思わぬトラブルにつながる可能性があります。
洗濯関連をはじめ、家事製品などを多く取り扱うエステー株式会社によると、洗濯機を洗濯カゴのように使用すると衛生面での心配があるそうです。
洗濯機を洗濯カゴがわりにして、脱いだ服を詰め込むのも控えてください。衣類に付いた泥やホコリがカビや菌の栄養源になってしまいます。
エステー ーより引用
脱いだ衣類や使ったタオル類をすぐに洗わない場合は、洗濯機ではなく洗濯カゴに入れて保管するようにしましょう。
「洗濯カゴに入れて放置する期間が長ければ同じことでは?」と思った人もいるかもしれません。
確かに、『しばらく洗わない』という点では同じ条件ですが、洗濯機と洗濯カゴでは大きな違いがあります。
洗濯機の中は、想像以上に高温多湿の環境が作られやすい構造です。水を入れていなくても、その日の気温や湿度によってはカビや菌が繁殖しやすい状態になります。
特に湿気は大敵。カビは湿度60%以上の環境で繁殖しやすいため、湿度が高くなりがちな洗濯機の中で爆発的に増加してしまうことが考えられるのです。
※写真はイメージ
カビや菌の繁殖を抑え、洗濯するまで衛生状態を良好に保つためには、洗濯物を置く環境を整えておくことが一番の対策です。
使用済みの衣類や布類は、通気性のよい洗濯カゴで保管しましょう。メッシュタイプや周囲に穴が空いているタイプがおすすめ。通気性をよくすれば、洗濯物に湿気が溜まりにくくなります。
いくら通気性のよい洗濯カゴを用意しても、洗濯物を詰め込みすぎると意味がありません。洗濯物の量が多い場合は、洗濯カゴを複数用意するのがおすすめです。
濡れた洗濯物はそのまま洗濯カゴにいれるとカビの原因に。
汗や皮脂で汚れた洗濯物と、バスタオルのように濡れた洗濯物を一緒に保管すると、汗や皮脂汚れが濡れた洗濯物から水分を得て、カビや菌の繁殖を促してしまうのです。
濡れた洗濯物は一旦乾かしてから洗濯カゴに入れるようにしましょう。
洗濯物を衛生的に保管するには、洗濯槽ではなく専用の洗濯カゴに入れることが大切です。
通気性や洗濯物の汚れの有無などを確認してから、カゴへの入れ方やタイミングを考え、洗濯機と衣類をカビから守りましょう。
[文・構成/grape編集部]