洗濯物の汚れを落とすために欠かせないのが『洗剤』です。
洗濯物の量に合わせて洗剤の量も調整するのがベストだと知ってはいても、「つい面倒で適当に入れてしまう」という人も多いのではないでしょうか。
こうした状況に対して注意喚起しているのが『一般社団法人日本電機工業会』です。
洗濯機を使用する際のポイントを、公式サイトの情報をもとに解説します。
『一般社団法人日本電機工業会』が公式サイトで伝えているのが、洗濯洗剤を計量する重要性です。
必要以上に入れても汚れ落ちは変りません。入れ過ぎるとすすぎの時間も長くなり水のムダ使いになります。
一般社団法人日本電機工業会 ーより引用
「汚れが落ちなくてもう一度洗うぐらいなら…」と、洗剤を追加してしまう人もいるでしょう。
しかし洗剤を多く入れたからといって、汚れがよく落ちるわけではありません。
たっぷりの水を使っても洗剤を流し切れず、すすぎの時間が延びて衣類を傷める原因にもつながります。
昨今の洗剤は、メーカー側の企業努力により少量でも汚れをしっかり落とせるものがほとんどです。
各洗剤の指示を守って、適正量の使用を心掛けてください。
※写真はイメージ
「洗剤を適正量で使うと、汚れがあまり落ちていない」という場合は、『洗剤の量を増やす』以外の方法で対処するのがおすすめです。
例えば、食べこぼしやシミになってしまった汚れは、洗濯機に入れる前の処理がポイント。
シミ抜き用洗剤や食器用中性洗剤、酸素系漂白剤などを使って、汚れに直接アプローチしましょう。
汚れがひどい時には、浸け置きしたり柔らかいブラシで優しくこすり洗いしたりするのも効果的です。
汚れをある程度緩めた状態で洗濯機に投入すれば、適正量の洗剤でもすっきりきれいにできるでしょう。
すすぎ残しの洗剤によって繊維がダメージを受けたり、肌に負担がかかったりすることなく、安心して着用できます。
『一般社団法人日本電機工業会』の、「洗剤を必要以上に入れても汚れを落とす効果に違いはない」というはっきりとした回答に、驚きつつもすっきりとした気持ちを抱く人も多いのではないでしょうか。
洗剤の大量投入は、洗剤代・水道代の負担が増えるだけではなく、環境汚染の原因にもなりかねません。
洗剤の使いすぎは避け、正しい容量を守ってくださいね。
[文・構成/grape編集部]