27日に投開票された衆院選の沖縄4選挙区は、自民党とオール沖縄が2議席ずつを獲得し、改選前と同じ構図となった。派閥の裏金問題などで全国的に批判が集まった自民だが、県内では辛うじて改選前議席を確保。オール沖縄側も議席を守り、2対2の伯仲する構図が継続した。県民からの負託を受けた4人は支援者に謝意を示し、国政への決意を述べた。選挙区で敗れ比例復活を果たした候補は国政での活躍を誓った。
前豊見城市長でれいわ新人の山川仁さん(50)は選挙区は落としたが、比例で復活当選を果たした。硬い表情から一変、満面の笑みで支持者と喜びを分かち合った。
比例の吉報が飛び込んできたのは日付が変わった28日午前0時45分ごろ。「れいわの考え方が評価された」と胸をなで下ろした。
超短期決戦の中、選挙区では宮古、八重山地域も精力的に巡って支持を求めた。経済や生活の立て直しの他、自衛隊の「南西シフト」を「机上の空論」と批判してきた。「離島の期待を感じた」と党の政策浸透に実感を込める。
4区の候補者選考を巡っては、連携関係にあった「オール沖縄」側と事実上の分裂選挙となったが、「考え方が合えば対話はしていく」。国政に向け、「フリースタイルで暴れたい」と白い歯をこぼした。(社会部・新垣亮)オール沖縄との分裂選挙「考え方が合えば対話していく」 れいわ…の画像はこちら >>