【山城博明通信員】ボリビアのオキナワ移住地入植70周年を祝うオキナワ第1地域主催の「第25回豊年祭」が8月10日、地域公民館前の広場であり、多くの人で盛り上がった。
三線愛好会とオキナワ第一日ボ校の生徒たちの三線演奏、ボリビア各地の民族舞踊や琉球國祭り太鼓ボリビア支部のメンバーによる創作エイサーが披露された。琉球舞踊団と第1、第2、第3移住地の青年会による琉球王国絵巻行列では、色鮮やかな衣装での行列に喝采が起きた。
サンタクルス市など遠方からツアーを組んで訪れた人も。会場の一角ではオキナワ第一日ボ学校の父母らがそばやたこ焼き、菓子などを販売。オキナワ村役場が設置したブースには、サンタクルス県の伝統料理や手芸品などが並んでいた。
主催者である伊敷和彦第1地域長は「密林を開拓し、今日の移住地を築き上げた1世のパイオニアの皆さまに敬意と感謝を申し上げる。オキナワ移住地を含むオキナワ村はボリビア各地の地域的な文化習慣が異なる人々が生活し相互が切(せっ)磋(さ)琢(たく)磨(ま)し、未来ある地域となっていることを誇りに思う」とあいさつした。
オキナワ村のルベンダリオ・メルカド村長は「オキナワ移住地の皆さんはいろいろな形で地域に協力し、農産物の生産を通して地域やボリビア経済に大きく寄与している」と強調。地域発展のモデル村になるよう一緒に取り組もうと呼びかけた。
(写図説明)拍手喝采が送られた琉球王国絵巻の一こま=8月10日、ボリビア・オキナワ第1移住地