政治資金問題で有権者の政治不信を生んだ自民党。衆院選では、非公認候補の政党支部に2000万円を支給していた問題で逆風はさらに強まり、全ての小選挙区で自民党が敗れる結果となりました。選挙戦最終日の最後の訴えについても取材しました。
【自民 細田健一 氏】「改めて、この非公認ということで皆様方に大変なご迷惑、ご心配をおかけしたということ、それを心からお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」自民党への逆風が吹く中、謝罪で始まり謝罪で終わった選挙戦。その逆風はおさまることなく、終盤にかけて勢いを増し続ける結果に…【自民 鷲尾英一郎 氏】「これだけのピンチ、これだけの厳しい状況。これをはねのけて、皆さんのお力で小選挙区当選という大勝利をつかむことができれば、まさにピンチは大チャンス。どうかどうか、最終最後皆様のお力を私にいただきたい」【自民 塚田一郎 氏】「私は政治家としてまだやり残したことがあります。何とかあと一歩、あと一歩のこの戦い勝利を勝ち取らせていただき、引き続き、私、塚田一郎に新潟を守るために仕事をさせていただきたい」
選挙戦最終日に決死の訴えを続けたのは、ともに戦ってきた妻も…【塚田氏の妻・志保さん】「本当にこんなに苦しい選挙はありません。最後の最後まで1票でも勝ち取るつもりで戦い続けようと思います」【高鳥氏の妻・里美さん】「お助けください…お願い申し上げます」【斎藤氏の妻・更紗さん】「今回の選挙、本当に厳しい、厳しい戦いです。どうか皆さんのお声を形にする!そんな仕事を斎藤にさせてやってください」この涙が厳しい選挙を何よりも物語っていました。
序盤から苦戦を強いられ、県連会長も…【自民党県連 佐藤信秋 会長】「政策論争がなさすぎるという気はする。裏金は、そもそも裏金ではないと言っているんだから」「自民党を変える」と訴えてきた斎藤さんは演説後、党本部への恨み節もこぼれました。【自民 斎藤洋明 氏】「自民党は残念ながら、最後の最後まで、感覚がずれたままで来てしまったんだなというのが非常に残念だし、逆風に始まり、逆風に終わる厳しい選挙だなと思っている」早期解散を打った石破首相でしたが、策に溺れて生んだのは党内の大きな混乱でした。