住居侵入で逮捕の男は「ロレックス172本強盗」実行役…逮捕は“偶然のたまもの”だった

住居侵入でパクった男の素性を調べていたら、「ロレックス強盗」の実行役の一人だった。
5月21日、大阪市中央区の路上でロレックス172本(2億8245万円相当)を積んだ車が窃盗グループに奪われた事件。大阪府警は24日、盗品処分役の職業不詳、兵庫県宝塚市の尾崎拓真(33)と実行役で韓国籍の黄裕司(40)両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。実行役のリーダー格・村田徹容疑者(52)を含め、この事件の逮捕者は7人になった。
事件発生から25日後の6月15日、尾崎容疑者は宝塚市内の貴金属買い取り店にロレックスの「GMTマスターⅡ」(写真)を持ち込み、177万円で売却した。
「ロレックス社は被害後、全国の買い取り店などに盗まれたロレックス172本のシリアルナンバーを伝えていた。店側が番号を調べて盗品と分かり、買い取りから9日後の6月24日、警察に通報。売却する際、尾崎は運転免許証を提示しとったから、すぐに足がついた。実行役ちゃうからか、逃げも隠れもせんと、自宅で家族と普通に暮らしとった。本人はヤバいもんやというんを知らんかった可能性もある。他の買い取り店でも盗品の時計が見つかっていることから、尾崎以外にも複数の処分役がいるとみている」(捜査事情通)
一方、黄容疑者の逮捕のいきさつは、まさに「偶然のたまもの」だった。
事件から5カ月が経った10月23日午前6時10分ごろ、大阪府羽曳野市の住民から「知らん人が敷地内に入ってきた」と通報があった。駆け付けた捜査員が現行犯逮捕した男が黄容疑者だった。
「署に任意同行して取り調べをしたんやが、身分がバレたくなかったんか、黙秘を続け、名前も何も言わへんかった。何者なのか、身体的な特徴などを調べたら、捜査3課がロレックス事件で令状を取り、捜しとった黄裕司いうことが分かった。逃亡中やのに、朝方、何の目的で他人の家に侵入したか、今後、調べを進める」(捜査事情通)
犯行グループは一体何人いるのか――。背後にヤクザの影がチラついている。

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