東京11区・下村博文氏が落選確実 10期連続ならず

第50回衆院選は27日に投開票された。東京11区(板橋区)では無所属の下村博文氏の落選が確実になった。下村氏は1996年の小選挙区制導入以降、選挙区で負け無しの9連勝だったが、10期連続の当選はならなかった。
旧安倍派に所属し、文教族の看板議員だった下村氏。しかし今回は「政治とカネ」、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題という2つの問題で、初めて無所属での出馬となった。派閥裏金問題よる不記載額は476万円で、第一声の際には「これだけ不信感を買ってしまったということについては道義的責任がある」と謝罪。1円単位での情報開示と選挙前に不記載額を党本部に全額寄付したことを報告した。
過去の9連勝も楽な戦いばかりではなかった。民主党ブームが起きた2009年の衆院選では、新党日本の有田芳生氏に3474票差で競り勝った。その時の逆風を思い出すかのように、今回の選挙も街頭演説をして浸透を図ったが、当選はならなかった。

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