衆院選の投開票が27日行われ、東京11区(板橋区)から出馬した立憲民主党の阿久津幸彦氏の当選が確実となった。
午後9時30分からは事務所近くの飲食店でも報告会を開催。会場に姿を現すと、支援者や陣営関係者から大きな拍手で迎えられ、一人一人とハイタッチで喜びを分かち合った。万歳三唱の後には花束が送られ、あいさつ。「1996年の小選挙区第1回からずっと自民党以外の候補者が勝ったことない選挙区でした」とうれしさを爆発させた。これまで9期連続で当選していた下村博文氏は今回、「政治とカネ」、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題という2つの問題で大逆風に。3年前は同区で下村氏に敗れた阿久津氏も「2009年の政権交代と同じくらいの風を感じた。こんな反応が(自分たちにとって)いいのは初めて」と変化を明かした。
今回の選挙を「国民が今回、大人の選択をした。自民党以外で強い人を選び抜いて、自民党に代わる何かを求めていると思う」と分析。その上で「無党派の方もすごい応援してくれたし、議員団も本当に頑張ってくれました」と支援者らに感謝した。
阿久津氏は2000年に東京24区(八王子市)から民主党公認で初当選。比例と合わせて過去に4度、当選しており、菅直人首相時の総理補佐官や内閣府政務官を歴任してきた。「国会に戻って何をやるか、それには自信があります」と早くも国政での目標を明確に。「この後、すぐにでも能登に飛んで行って、災害対策。東日本大震災のノウハウを使って、やるべきことはたくさんある。被災者は待ってくれませんので、精一杯の努力を注ぎたいと思います」と力を込めた。続けて「板橋にも還元できると考えている。皆さんからの声も聞く集会をやってきた。(今後も)それを続けながらがんばっていきたい」と意気込んだ。「国会でも板橋でも暴れまくりたいと思うので、どうぞよろしくお願いいたします」と力強く意気込んだ。