物価の高騰が続いていますが、大手スーパーでは企画から販売までを自社で行うプライベートブランドに力を入れています。価格をシビアに見る消費者からも熱い視線が注がれています。
【松村道子キャスター】「大手スーパーの新潟市江南区の店舗。いくつかの動線が交わる、非常に目立つ場所にプライベートブランドのコーナーが設けられました。打ち出しているのは“増量”です」こちらのスーパーが10月25日から力を入れるプライベートブランドの増量。お好み焼き粉は50g、チーズは40g、サケのほぐし身は20g、それぞれ増量されています。【イオンスタイル新潟亀田インター 上山智 店長】「パンは普段であれば5個のところ、1個増量して6個入っているので、かなりお得感があるのでは」今後、順次100品目を増量し、実質的な値下げを行います。【イオンスタイル新潟亀田インター 上山智 店長】「お客様の消費マインドが低下している中、少しでもお得感や割安感で、お客様の買い物の手助けになればということで(行っている)」原材料価格も高騰する中、自社で企画から販売までを行うプライベートブランドの仕組みを生かし、実現させた増量。【イオンスタイル新潟亀田インター 上山智 店長】「物流コストなど、コストを極力削減し、少しでもお客様に安く提供できるように努力しているところ」
消費者がプライベートブランドに寄せる期待も高まっています。【お客】「(Q.プライベートブランドは使う?)使っている。メーカーより安いし、味もそんなに変わらない」【お客】「助かる。お買い得感があってよく買う」【お客】「安くて手頃というイメージがあり、よく買っている。何でも値上がりすると食費も高くなるし、オムツ代もかかる。少しでも安く抑えようとやっている」長引く物価高騰は消費の低迷を呼び、この店でも売り上げに影響しているといいます。だからこそ、目指すのは選ばれる店舗づくりです。【イオンスタイル新潟亀田インター 上山智 店長】「お客様の消費マインドの低下は、さらにこれから日常化していくと思うので、少しでも足を運んでいただくために、こうした企画をこれからも増やしていきたいと考えている」大手スーパーが独自のシステムを生かし、増量を展開する一方、先日取材した地元密着型のスーパーでは「手作りの総菜に力を入れるなど、大手とは違う形で勝負をしたい」という声が聞かれました。消費者がシビアに価格を見る中で、スーパーも絶えず企業努力を重ねています。