値引き品の電池、シールの「危険過ぎる7文字」にギョッとした 知らないと命を落とすケースも…

消費期限や在庫過多など、店頭商品に値引きが生じる理由は様々。
しかしX上では、とあるドラッグストアで発見されたツッコミどころ満載な値引きシールが、大きな話題となっているのをご存知だろうか。
注目を集めているのは、Xユーザー・turugaさんが投稿した1件のポスト。
「フードロス削減!」とだけ書かれた投稿には、店頭で販売されている「コイン型電池」の写った写真が添えられている。果たして、フードロスと何の関係が…? と疑問に感じてしまったが、商品に貼られた値引きシールを見て驚き。
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なんと、確かにそこには「フードロス削減」と書かれていたのだ。
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こちらのシュールな光景は瞬く間に話題となり、投稿から2日足らずで3,000件近くものリポストを記録。
Xユーザーからは「電池の使用期限が理由?」「店員さんの中に、ロボットがいるに違いない」「胃に穴が開いちゃう…」「サイボーグ用のオヤツ」など、多数のツッコミが寄せられていた。
中には「最近、電子が足りてなかったから助かる」「ピリピリ来る舌触りが」など、ロボットと思われるユーザーからの声も確認できたが、コイン型、およびボタン電池には「決して飲み込んではいけない」理由があるのをご存知だろうか。
万が一飲み込んでしまうと、人体にとんでもない異変が…。
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フードロス削減! pic.twitter.com/6sqEfPtON7
turuga (@turuga) October 19, 2024
ポスト投稿主・turugaさんは、近所のドラッグストアでこちらの光景に遭遇したという。
買い物の最中に「偶然発見した」ものだったようで、「普段あまり使わないけれど、必要になった時手元に無いと困るんだよなあ…と思いながら規格や価格を確認ようとしたところ、明らかに電池であるにも関わらず、値引きシールの種類が食品に貼られている物と同じだったため『フードロス削減!』という気持ちになりました」と、振り返っていた。
改めて見ても、やはりシュールな光景である…。
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消費者庁「国民生活センター」では、以前より乳幼児のボタン電池の誤飲に対し、警鐘を鳴らしている。
2014年の報告を見ると、消費者庁には「子供のボタン電池の誤飲」に関する事故情報が、2010年4月から14年3月末の間に、 90件以上寄せられていたことが判明。さらに、内11件は入院に繋がる事例となった。
誤飲の危険については、「(ボタン電池は)誤飲時に食道に留まり、 放電の影響によって短時間(わずか1時間)でも潰瘍ができて穴が開いてしまうなどの重篤な症状を生じることがあり、場合によっては死に至るなど大変危険です」と説明している。
電池を飲み込んだ際、消化管に接触した電池から電流が流れると、電気分解により電池の外側にアルカリ性の液体が作られ、短時間で消化管の壁に損傷が起こる。そのため、早く取り出さないと消化管に潰瘍ができたり、穴が開くなどの危険性があるのだ。
特に「コイン形のリチウム電池」は、平たく幅が広く、食道等に停滞しやすい上に、電池を使い切るまで他の電池より高い電圧を保持する特性があるため、誤飲した時の危険性はより高くなるという。
ボタン電池は玩具だけでなく、時計、タイマー、LEDライトなど、子供が簡単に手にできる様々な日用品に使われており、こうした製品で子供が遊んでいたことによる事故が、多数発生しているのだ。
そのため、国民生活センターでは「ボタン電池の危険性を認識し、 保管・廃棄方法に気を付けるとともに、ボタン電池が使われている製品の点検も行いましょう」と、呼びかけている。

今回のケースは「笑い話」で済んだが、電池を「フード」と認識するのは非常に危険。これを機に、しっかり覚えておこう。
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秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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