“児童虐待”の早期発見・対応へ…救急隊員対象にした研修会「早めの支援が親も救うことになる」

10月22日、新潟県長岡市で開かれたのは、救急要請があれば自宅などの現場で直接、親や子どもと接することができる救急隊員を対象にした児童虐待の早期発見・対応のための研修会です。

【長岡児童相談所 伊藤信行 所長】
「早めに支援につなげることが、子どもを救うだけではなくて、親も救うことになるので、そのために皆さんの力を貸していただきたい」

研修会では、子どもが側溝に落ちてケガをした際に、その母親が救急隊による子どもへの救護措置をやめさせた上で、父親に暴言を吐いていた場合どう対応するのか、グループに別れて検討。

【グループで検討】
「自分の子どもがケガをしているのに、母親が全然子どもの心配をしていないというのが不自然」

【検討結果を発表】
「(救急車で)ケガの処置をしつつ、他のケガをしていないかという理由で体全体も観察するという判断」

最悪の場合、子どもが命を落とす事態にもつながる虐待。

【参加した救急隊員】
「救急隊しか気付けない点もあると思うので、細かい点も見逃さないように、これからも救急隊として活動していきたい」

【長岡児童相談所 伊藤信行 所長】
「一番大事なのは親御さんを攻めるという事ではなくて、そういう状態に陥ってしまった親御さんもお子さんと一緒に助けるんだということ」

研修会では、少しでも違和感や虐待の可能性を感じたら、迷わず市町村や児童相談所に連絡するよう呼びかけられました。

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