北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さんが10月17日、支援者の会に出席しました。
【横田早紀江さん】
「どこに何をしても自分を保っていけない、狂気のような状態で泣いていたので、新潟のあの辺の松林の風の音、海の香りとか、めぐみちゃんたちと一緒に泳ぎに行った砂浜とか泣きながら歩いた」
47年前、新潟市でめぐみさんの行方が分からなくなったあとの苦しみを回想しました。
この会の前には石破首相と面会し、早期の日朝首脳会談の開催を訴えた早紀江さん。
石破首相はこれまで拉致問題に関し、東京と平壌に連絡事務所を設置する考えを示していましたが、これに反対していることを被害者家族は直接伝えました。
【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「(被害者が)どこにいるか分からないという嘘の前提に立ち、連絡事務所や合同調査委員会を設置する手法は、拉致問題を時間稼ぎした上で幕引きすることにしか寄与しない」
石破首相は17日、「これまでの経緯をもう一度、検証・分析し、何が最も有効であるか手立てを講じる」と発言。
連絡事務所設置に関しては言及しなかったということです。