「あまりにも『君の名は。』のワンシーン」 親子の1枚に「最高の思い出ですね」

2023年1月に発見され、8万年周期といわれている、紫金山・アトラス彗星。
ゆくゆくは太陽系の外に出て行き、二度と戻らないと予想されていることから、『一生に一度しか見られない彗星』と称されています。
そんな奇跡ともいえる彗星が、2024年10月中旬現在、全国各地で見頃を迎えているようです。
同月15日、フォトグラファーのHARLOCK(@susanoo_harlock)さんがXに公開した紫金山・アトラス彗星の写真に、注目が集まっています。
同月14日、HARLOCKさんは家族を連れて、紫金山・アトラス彗星を観測するために和歌山県日高郡の美浜町へ向かいました。
夕暮れに差しかかると、紫金山・アトラス彗星が段々とその姿をはっきりと現し始めたといいます。
最初は1人夢中で、カメラのシャッターを切り続けていたという、HARLOCKさん。しかし「この興奮をもっと形に残したい」と思い、急遽子供たちとともに、画角に入ることにしたそうです。
空の美しさと家族の絆が同時に感じられる1枚を、HARLOCKさんがつづった言葉とともにご覧ください。
「紫金山・アトラス彗星が、あまりにも映画『君の名は。』のワンシーンだった」
なんとも非現実的な美しさのある1枚…!
『君の名は。』といえば、新海誠監督による長編アニメーション映画。田舎町で暮らす女子高校生・三葉と、東京都に住む男子高校生・瀧の心と身体が入れ替わるシーンから始まる、時空を超えたストーリーです。
同作で多くの人の心を揺さぶるのが、劇伴とともに架空の彗星『ティアマト彗星』が落下する様子が描かれるシーンでしょう。
そんな名場面を彷彿(ほうふつ)とさせるような1枚には、絶賛のコメントが多数寄せられています。
・『君の名は。』のアフターストーリー的な感じがしてめっちゃいいです。
・うわー!!まさに『君の名は。』ですね!めちゃくちゃ素敵です!
・すごっ…。本当にこんなにハッキリ見えるんだ。最高の思い出に残る写真ですね。
grapeは、HARLOCKさんに撮影後の心境などについて、話を聞いてみました。
――彗星を撮影したのは、初めて?
これまでも何度か彗星を撮影してきました。
しかし今回の彗星はひときわ明るく大きくて、まるで『君の名は。』のワンシーンのような光景に圧倒されたのを覚えています。
――今回の撮影を通して、感じたことは?
「8万年周期の彗星を、同じ地球上から家族で見上げた」という証を1枚に残すことができた達成感。そして何よりも、そんな奇跡のような時を、家族とともに過ごせたことが大きな喜びです。
「この子たちにかけがえのない思い出を1つ残してあげることができたのかな」と思うと、これまでただひたすらに星空を追いかけてきて本当によかったと思えました。
HARLOCKさんは、星空を撮るフォトグラファーとして活動しています。
星空を夢中で追いかけてきた延長上に「家族とその奇跡を共有できたこと」が喜びだと、強く語っていました。
紫金山・アトラス彗星が観測できる今のチャンスをのがさず、その目に刻んでみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]

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