[2024衆院選 10.27]
衆院選が15日に公示、27日に投開票される。沖縄タイムスは沖縄1~4区に立候補予定の前職7人と元職1人、新人8人に重視する政策を聞いた。主な内容を紹介する。(衆院選取材班)
沖縄2区
社民・新垣邦男氏 消費税 当面ゼロに
物価高で疲弊する生活を再建するため、消費税を当面ゼロにする。企業の内部留保を活用し、労働者の賃上げにつなげる。社保・健保の保険料の減免制度を拡充する。
子どもの貧困解消のため、子ども・家庭予算、親の賃金水準を引き上げる。若年妊産婦を支援する。非正規労働者の正規転換を実現する。
辺野古新基地建設、南西諸島の軍事化は反対だ。辺野古反対は沖縄の民意。「辺野古は唯一の解決策」を口実に普天間飛行場の危険性が放置されている。政府は県と話し合うべきだ。
新垣 邦男(あらかき・くにお)1956年6月19日生まれ。北中城村出身。日本大学卒。04年北中城村長選で初当選し、4期16年務めた。県町村会長などを歴任。21年に衆院選で初当選した。沖縄伝統空手道振興会理事長。上地流空手教士七段。
自民・宮崎政久氏 跡地一体開発に力
那覇空港と西海岸の基地返還跡地の一体的な開発を目指す「ゲートウェイ2050PROJECTS」を推進する。日本をけん引する沖縄の経済発展を目指し、県民所得を向上させる。
普天間飛行場の危険性を除去することを最優先に、移設を早期に実現する。移設完了までの地元への措置を充実させる。
西普天間跡地に2025年開業する琉球大学病院を健康医療や子どもの貧困問題研究の拠点として機能するよう支援する。子どもの医療費や給食費の無償化を目指し、子育て世代を全力で応援する。
宮崎 政久(みやざき・まさひさ)1965年8月8日生まれ。長野県出身、明治大学法学部卒。95年弁護士登録。2006~08年沖縄弁護士会副会長。12年に衆院選初当選。4期。自民党沖縄振興調査会事務局長や厚生労働副大臣などを歴任した。
維新・赤嶺昇氏 物価高対策を重視
沖縄の平和、自立、発展を柱に掲げ、国政の場から実現を目指す。電気・ガスの値上げや円安を遠因とする物価高騰対策と、所得向上を重視する。
日米地位協定の改定も重要テーマだ。過重な米軍基地負担を強いられる沖縄では、米軍人・軍属による事件、事故の度、地位協定の問題が表面化している。改定は県民全体の総意と位置付ける。
子どもたちの教育が沖縄、ひいては国の未来を大きく左右する。教育の無償化は待ったなしだ。子どもの貧困率は全国の約2倍。沖縄の未来の発展へ人材投資に全力で取り組む。
赤嶺 昇(あかみね・のぼる)1967年5月22日生まれ。ブラジル・サンパウロ出身。11歳で家族と共に沖縄へ。日本工学院専門学校卒。浦添市議を経て2004年に県議初当選。5期務め副議長、議長などを歴任。現在は経営コンサルタント。
参政・今野麻美氏 積極財政 成長促す
プライマリーバランス黒字化の目標を撤回し、積極財政により経済成長を実現する。消費税減税と社会保障の最適化で国民負担率は35%を上限とする。グローバル大企業優遇から脱却し、中小企業を支える政策に転換する。
食料危機への備えを強化するため第1次産業予算を3倍に増やし、食の質と自給率を上げる。農林水産事業者の所得補償を拡充する。
新型コロナワクチンの接種推進策の見直しを求める。対症医療から予防医療に転換し、無駄な医療費の削減や健康寿命の延伸を実現する。
今野 麻美(こんの・あさみ)1976年11月5日生まれ。宮崎県出身。代々木アニメーション学院卒。アニメーション関係企業などの勤務を経て、写真館の契約社員。2022年から参政党所属。第1支部副支部長、党県連SNS部長。
比嘉隆氏 コロナワクチン問題に取り組む
コロナワクチン中止やワクチンから派生する問題に取り組み、県民の健康と命を守る。
ワクチン後遺症対策省を設ける。ワクチン被害者に毎月10万円を支給する。被害者を救済する制度作りに取り組む。
比嘉 隆氏(ひが・たかし)1977年7月24日生まれ。宜野湾市新城出身、沖縄国際大学卒。6月の県議選、9月の宜野湾市長選で落選した。衆院選沖縄2区 立候補予定者の重要政策 新垣邦男氏・宮崎政久…の画像はこちら >>