元カンテレアナ・新実彰平氏が維新から来夏の参院選に出馬 「矢面に立って社会を変える側になるべきでは」と自ら売り込む

元関西テレビ(カンテレ)アナウンサーの新実彰平氏が12日、京都市内で会見し、日本維新の会の公認を得て、来年夏の参院選京都選挙区(改選数2)から立候補することを発表した。
35歳の新実氏は2012年に関西テレビに入社。17年~23年に夕方のニュース帯番組「報道ランナー」でキャスターを担当し、社会派の人気アナとなったが、12年半務めた同局を10月1日をもって退社した。
出身地で、現在も在住する京都での出馬。新実氏は「私自身が矢面に立って社会を変える側になるべきでは、と思った。しんどい思いをし、望まぬ孤独を抱える方々をゼロにしたい」と出馬理由を語った。
藤田文武幹事長によると、維新は全選挙区で公募制で、新実氏側から申し込みがあり、面談などを行った末、擁立を決めたという。
維新からの出馬に新実氏は「デジタルツールを活用したセーフティーネットで、迅速に(国民が)手を挙げずとも支援を届けられる。プッシュ型の社会を維新の政策で作ることができるのでは」と説明。「(維新は)挑戦するイメージがあるが、実は優しい政党。政権与党の自民党にはできない提案もできる。政治姿勢も団体に向き合うのではなく、一人一人を救う。自民党に代わる選択肢になりうる」と力説し、言葉に熱を出すと「話が長くなるのはキャスター時代からの欠点です」と苦笑いした。
キャスター時代の数々の取材から政界進出の思いを抱き、維新創始者の一人・橋下徹氏にも多大な影響を受けたという。「すごくリベラルな方。根底には個人の自由の追求があると感じていました」。取材公募申請した時期は「当時は会社員でしたので…」と明言を避けたが「誘われたのではない」と自ら売り込み、無所属などではなく「維新一択」と強調した。衆院議員ではなく参院議員を目指すのは「中長期に渡って安定して政策を練ることができる」と話した。
15日からは衆院選が始まる。藤田幹事長は新実氏の挑戦表明に「プラスになる」と期待した。

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