カニやタコ焼きに負けへん! 大阪名物「くいだおれ太郎」が来春、全長6メートルの立体看板に

野村不動産グループは9日、大阪市内で、難波・道頓堀の「中座くいだおれビル」を来春に全館リニューアルする「道頓堀EE+NA(ええな)」プロジェクトの会見を行い、大阪観光名物「くいだおれ太郎」の全長6メートルの立体看板を設置することを発表した。
赤・白・青の派手な衣装にメガネ姿でニコニコと太鼓をたたく、1950年誕生の大阪のシンボル人形が、75年の時をかけて「かに道楽」のカニ看板のように立体化される。
同グループは2017年に同ビルを取得。18年から新装を考えていたが、コロナ禍に突入したため、一旦断念。コロナの5類移行を受け、「大阪・関西万博(来年4月13日開幕)に間に合わせたい」と逆算して改装に着工。外国人観光客のインバウンド効果を目指す。
同グループによると、道頓堀界わいには、カニやタコ焼き、すしなど約30の立体看板がある“激戦区”。人気ラーメン店の竜の看板のしっぽが法律違反で切断されたケースがあったばかりだが、「当初はもっと大きいのを考えていたが、法律的に全然ダメだったので、範ちゅうに収まるもので」と、太郎の上半身部分のみの約6メートルの看板に。全長で換算すると約10メートルの大きさになるといい、実際の太郎と同様、太鼓をたたいて可動するという。
同ビルは現在、1階の一部店舗を除いて改装中。来春の新装後もビルの前に立つ太郎は、会見にアロハシャツ姿でスーツケースを手に「わては、ちょっとバカンスへ…」と来春の改装まで“お休み”する。
また、ビルの2階には「芝右衛門狸(たぬき)物語」というパワースポットを設置。江戸時代、淡路島から初代片岡仁左衛門の歌舞伎を見に来たたぬきが、正体がバレて殺されたが、その後、客入りが悪くなったため、たぬきの文楽人形をまつったところ、にぎわいを取り戻したという逸話がある。鳥居をネオンで再現。新しい観光スポットになりそうだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする