「名古屋を離れるのは寂しいけれど、思い出を胸に次に向かって歩いていきたい」。ドラゴンズを今季限りで退団することが決まったダヤン・ビシエド選手（35）が、7日早朝、帰国を前に中部空港で語った言葉だ。
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9年間の活躍に幕を下ろし、新たな挑戦へと旅立つ瞬間、彼の表情には感慨深さと期待が入り混じっていた。
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2016年にドラゴンズに入団したビシエド選手は、鋭いスイングを武器に球団に大きな貢献をもたらした。来日3年目の2018年には、首位打者と最多安打を獲得。さらに、ベストナインとゴールデングラブ賞をそれぞれ2度ずつ受賞するなど、まさに「ドラゴンズ史上最強助っ人」の名にふさわしい活躍を見せた。特に印象的だったのは、来日1年目の開幕カードでの3試合連続ホームランだ。ビシエド選手自身も「最も記憶に残っているのは、最初の開幕3連戦に本塁打を3試合連続で打った瞬間だと思います。それはとても素晴らしいことでした」と振り返る。
中部空港には、チームメイトの柳裕也投手がサプライズで見送りに訪れた。柳投手は「名古屋名物ゆかりをわたしました。そりゃそうでしょう！（笑）」とコメント。
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この心温まる光景は、ビシエド選手がチームメイトたちとの間に築いた絆の深さを物語っている。ビシエド選手は「この9年間は本当に素晴らしい経験でした。若い選手もベテランも、みんな家族のようでした」と、チームメイトたちへの感謝の気持ちを口にした。
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「名古屋は家みたいな街です。落ち着いて過ごせるいい街です」と語るビシエド選手。9年間の思い出が詰まった街を離れることへの寂しさを隠せない様子だった。しかし同時に、「前に進み続けたいと思います。次のシーズンに向けて準備し、他のチームと契約できるかどうか見てみましょう。日本の他のチームと契約できるよう、しっかり準備したいと思います」と、未来への展望も語った。
ビシエド選手は「ビジネスですから仕方ないと思います」と、複雑な心境を吐露しつつも「私がここで過ごした9年間、常に感謝しています。日本に来た最初の瞬間からこの機会に感謝しています」と、ドラゴンズでの日々を振り返った。
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ドラゴンズファンにとって、ビシエド選手の退団は大きな転換点となるだろう。彼が残した9年間の輝かしい記録と思い出は、永遠に名古屋の地に刻まれることとなる。ビシエド選手の新たな挑戦が、どのような結果をもたらすのか。多くのファンが、彼の今後の活躍を心待ちにしていることだろう。