小中学生の習い事に“マージャン” 知能指数アップの研究結果も…「計算が速くなった」「集中力がついた」

「大人の遊び」というイメージのマージャン、しかし今や小中学生に大人気で、習い事にもなっています。「頭が良くなる」という親の熱い期待もあるようです。
ビルの一室に次々と集まってくる子どもたち。
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「頑張ります!」「やる気 バッチリ!」
でも学習塾や模試ではなく…「マージャン」。
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今、子どもたちの間でマージャンが、一大ブームになっていることをご存じでしょうか。「役であがれた時に、すごく気持ちいい」
ここはいわば「マージャンの塾」。全国に約160校を展開する、その名もニューロン麻雀スクール。ルールや点数計算など、マージャンの勝ち方を論理的に解説し、子どもたちも真剣そのもの。
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(ニューロン麻雀スクール 宮城拓海講師)「全国160校で約6万人の生徒がいて年々は増えています。初心者の子どもから上級者の子まで色んな子どもがいるんですけど、楽しんで麻雀をしています」
基本は、同じ牌二つを頭に、数字が連続するか、同じ柄の牌3つを4セット揃えればあがりのマージャン。授業ではそれぞれの手牌を見せながら、役の作り方を「勉強」します。
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1年程ここに通っているという、中学1年生の男子生徒。(男子生徒)「ロン!」(講師)「これ何点かわかる?」(男子生徒)「倍満、1万6000点」
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小学3年生の男の子も…(講師)「役と点数はわかりますか?」(男児)「混老頭、七対子、ツモ」(講師)「点数は?」(男児)「8000点です」
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(子どもたち)「今は遊びだけど、うまくできるようになりたい」Q:将来の夢はなんですか?「プロの選手になりたい」「Mリーグの選手になることです」
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子どもたちの憧れは、マージャンのプロ選手が年間を通じて勝敗を争う「Mリーグ」。そろいのユニフォームや会場の盛り上がりなど野球やサッカー同様、「将来目指すもの」になりつつあります。8月には、Mリーグの小学生麻雀大会も開催。参加した72人の中には女子も大勢います。さらに、少女漫画の世界でも麻雀を楽しむ女子高校生を描いた「ぽんのみち」が人気に。そして連載していた雑誌「なかよし」の付録、紙製の麻雀牌。本の定価が660円なのに、付録だけでなんと3000円以上のプレミア付きに!
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(講談社 女性コミック編集部 飯田海帆さん)「“ぽんのみち”という作品のアニメが原作になりますが、とても好評で、通常の2倍ほどの(雑誌の)売り上げがありました」
さて全国に2000人の小中学生を抱える「ニューロン麻雀スクール」。通わせている親の期待は、マージャンの上達だけではありません。(保護者)「数字には強くなったかなと思います」「知らない人と(マージャンを)やったほうが、交流も増えるし、経験値も上がるかなと思う」
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考える力、ひいては学力アップの期待も。マージャンと知能向上のつながりに関する研究もあります。(横須賀市立うわまち病院 脳神経外科 東島威史医師)「マージャンは、情報処理として過程が複雑で必要な情報量がとても多いゲーム。マージャン教室に通った前と後で知能指数を比べて、(マージャン教室に通うと知能指数が)上昇したという研究があります」脳神経外科の東島威史医師が、ルールを知らない子ども24人に月2回1年間マージャンをさせたところ、IQ・知能指数は8ポイント上昇。中でも、頭脳の「処理速度」は、平均11ポイント上がったという結果も。
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名古屋に住む、小学3年生の合田衣富くん(小学3年生)。お気に入りの麻雀柄の甚平を着て遊ぶ立体パズルはもちろん…(衣富くん)「マージャンの六面立体パズル」身に着けるもの全てにマージャンが…
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(父 貞信さん)「計算はとても速いですね」Q:将来は何になりたい?(衣富くん)「Mリーガー、色んなところでマージャンをしたい」
マージャンスクールに通う、名古屋の小学生、平野結莉奈さん。妹のまりかちゃんと、お父さんの3人で月1回はマージャン卓を囲んでいます。(父雅裕さん)「(マージャンで)集中力もつきますね。最初はすぐ気が散ったんですけど、今は(集中力が)続くようになった」
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民間の調べでは、2020年には400万人だったマージャン人口が、22年には500万人と増加傾向に。不健康や賭博のイメージは、もはや過去のモノ。いまや子どもの憧れのスポーツともなっています。
(CBCテレビ チャント! 2024年9月30日放送)

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