開店半年で会員200人…摘発された錦糸町のハプバー「人気の秘密と集客の手口」

「大人の社交場」をうたっていた新店のハプニングバーは、オープンからわずか半年間で約2000人の会員を集め、1250万円を売り上げていた。
店内で客同士にわいせつな行為をさせたとして、東京・錦糸町の会員制ハプバー「Nocturne」の店長、伊佐山達也容疑者(38)が2日、公然わいせつの疑いで警視庁保安課に逮捕された。
捜査員が現場に踏み込んだ2日午後5時半ごろ、入り口近くのロッカー前で自営業の男(36)と派遣社員の女(41)がプレーの真っ最中。店内には20代2人、30代3人、40代4人の計9人の客がいて、他の客から丸見えだった。
■あの手この手で集客
店は雑居ビルの3階にあり、客が1階のインターホンを鳴らすと、伊佐山容疑者が「入っていいですよ」と応じ、階段を上がって入るシステム。入り口で運転免許証と健康保険証の2点を提示し、スマホと手荷物をロッカーに預け、セルフサービスで酒を注ぎ、飲みながら相手を探す。受付カウンター前にはテーブルと座布団があり、その奥にソファが設置されたクッションフロアとプレールームが3部屋。40人入ればいっぱいになる、こぢんまりした店だった。
男性の入場料は平日夜が8000円。女性は1000円だが掲示板に来店予告を書き込むと1000円オフになるため実質無料。ヤング割や入会金無料デー、2000円のアマゾンギフトがもらえるイベントもあり、安い料金で利用できた。
「伊佐山はもともと新宿にあるハプバーの常連客で、自ら経営したいと思っていた。渋谷か錦糸町かで迷い、家賃が安い錦糸町を選んだ。錦糸町ではハプバーの閉店が続いていた。そこへ今年3月、新たな店をオープンしたのが伊佐山。大勢の客が詰めかけ、店のあちこちで複数プレーが繰り広げられるなど、開店当初から人気だった。オープンから1カ月が経った4月、一般人からタレコミがあり、本所署が6月に伊佐山を呼び出して指導を行ったが、従わずに営業を続けていた」(捜査事情通)
伊佐山容疑者は調べに対し、「借金を返すために金を稼がないといけなかった。ハプバーとして開店した以上、いまさら引き下がれないので逮捕覚悟でやっていました」と供述しているという。
SNSでは<オープンして半年での摘発(早過ぎ)>といった投稿も。またひとつ、錦糸町の人気ハプバーがなくなり、愛好家はさぞガッカリしていることだろう。

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