メルセデス・ベンツのミニバン「Vクラス」新型、内外装や機能装備などアップデート

メルセデス・ベンツ日本は10月1日、メルセデス・ベンツの新型ミニバン「Vクラス」を発売した。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて販売する。購入者への配車は10月上旬以降、V 220dは11月下旬以降の予定。グレードとメーカー希望小売価格は以下の通り。

V 220 d(940万円)
V 220 d long(975万円)
V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite(1,355万円)
V 220 d extra-long(1,020万円)
V 220 d EXCLUSIVE extra-long Black Suite(1,370万円)

「Vクラス」は、1998年に欧州のミニバンとして初めて日本に導入された車種。2003年と2015年のフルモデルチェンジを経て、シートレイアウト、FRレイアウト、「MBUX」を第2世代へアップデート――などを実施してきた。「メルセデス・ベンツのミニバン」らしい快適性と機能性を備え、累計販売台数が約3万台に達するロングセラーモデルとなっている。今回の新型「Vクラス」は、内外装デザイン、乗り心地、機能装備といった多くの面をアップデートしている。

○フロントデザイン

全モデル共通でラジエーターグリルを大型化し、ヘッドライトはマルチビームLEDを採用する新デザインとなった。個別の変更では「V 220 d」「V 220 d long」「V 220 d extra-long」のスターパターングリルに2本のルーバーをあしらった。「V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite」「V 220 d EXCLUSIVE extra-long Black Suite」は、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットと5本のクロームルーバーを備えた専用デザインを採用している。

ヘッドライトと合わせてラジエーターグリルが光る「イルミネーテッドラジエーターグリル」は、「V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite」「V 220 d EXCLUSIVE extra-long Black Suite」の標準装備。「V 220 d」「V 220 d long」「V 220 d extra-long」ではオプションのAMGラインパッケージに含まれる。

○リアデザイン

リアデザインは、フルLEDのリアコンビネーションランプのライトカバーがクリア(透明)になり、ブラックインサートの入ったデザインへと変更。クロームのトリムストリップの上には「Mercedes-Benz」のレタリングを入れている。

アルミホイールは全モデルが新デザイン。「V 220 d long」「V 220 d extra-long」が共通デザインでサイズは18インチが標準仕様。AMGラインパッケージ選択時にはAMGデザインの19インチを装着する。「V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite」「V 220 d EXCLUSIVE extra-long Black Suite」は高級感あるデザインの19インチホイールだ。

外装色は、新しいソリッドペイントとして「ジュピターレッド」「ヴィンテージブルー」「アルペングレー」、メタリックペイントとして「カラハリゴールド」「ソーダライトブルー」「ハイテックシルバー」を追加した。
インテリア
インテリアは全モデルで前席を刷新し、ステアリングホイールが静電容量式に。動きや動かす力が加わらなくても、ドライバーが握っていることを認識する。また全モデル標準で「ステアリングヒーター」を導入した。ステアリングは右のみ。

シートは、「V 220 d」「V 220 d long」「V 220 d extra-long(標準仕様)」が全席本革シートとダークグレイオープンポアオリーブウッドルックインテリアトリムを採用。AMGラインパッケージではカーボンルックインテリアトリムとなる。

「V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite」「V 220 d EXCLUSIVE extra-longBlack Suite」は、アルミニウムインテリアトリムとナッパレザーシート(全席)を採用。2列目はエクスクルーシブシートが標準装備だ。

全モデル、運転席と助手席を除いた2列5席をアレンジ可能。7人乗りで使用したり、後席を2座のみにして室内を広くしたショーファードリブン仕様にしたり、2列目と3列目をすべて取り外して荷物を積載したりと自由度が高い。安全面にも配慮しており、全シートに3点式シートベルトを一体化。センターエアバッグ、ウィンドウバッグ(リア)も全モデルで追加している。

○快適装備

先代モデルのコックピットディスプレイが5.5インチ、メディアディスプレイが10.25インチだったものを、どちらも12.3インチワイドへと変更。メディアディスプレイはタッチスクリーン仕様になった。

対話型インフォテインメントシステム「MBUX」は標準装備となり、音声認識機能は多くのインフォテインメント機能に対応。ほか、フットレスト、リクライニング機能、リラクゼーション機能、シートベンチレーター(シートヒーター機能含む)、折りたたみ式テーブルなどを搭載する。また、デジタルルームミラーの標準装備(V 220 dを除く)、ボタン式になった「キーレススタート」、64色となったアンビエントライトなども備える。
○パワートレイン

全モデルが最高出力163PS(120kW)、最大トルク380N・mの2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「OM654」を搭載。トランスミッションは9速オートマチックの「9G-TRONIC」。サスペンションは「V 220 d」が「AGILITY CONTROLサスペンション」、その他の4モデルは「AIRMATIC サスペンション」を採用した。

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