10月1日、臨時国会が召集され、自民党の石破茂総裁が総理大臣に指名されました。石破新総理が早期の解散を表明する中、10月は今年最多品目の食料品が値上げするなど物価高が国民の生活を直撃しています。
10月1日に開かれた臨時国会で第102代内閣総理大臣に指名された自民党の石破茂総裁。しかし、総理就任前の9月30日の発言がすでに野党から集中砲火を浴びています。【石破茂 新総裁】「条件が整えば、10月27日に解散総選挙を行う」首班指名選挙の前に行われた国会の会期日程をめぐる反対討論でも…【立憲民主党 小川淳也 幹事長】「まずは国会で議論しようじゃないか、国民に判断材料を提供しようじゃないか、そうしてこその、国民のための総選挙じゃないか」それでも国会の会期は9日間に決定。解散総選挙は10月27日投開票の日程で行われる予定です。この早期の解散には、新潟県民からも様々な声があがります。【70代】「政権・大臣が替わるので、それは審判を仰ぐ意味ではいいと思う」【50代】「ここでやるというタイミングがよく分からない。もう少しあとかなと思っていた」【40代】「どちらからというと、議論してもらったほうがありがたい」
国政の動きが慌ただしさを増す中、足下では物価高が家計を直撃しています。民間の信用調査会社「帝国データバンク」によれば、10月は食品を中心に今年最多の2900品目あまりが値上げに。新潟市西区のスーパーでは、10月1日からジュース・カップ麺をそれぞれ10円の値上げ。ベーコンは、値段は変わりませんが、内容量が減ると言います。【いちまん 高井栄二朗 店長】「1日が来るたびに、何かしら値上げする感じになっている」1日は開店後も値段表示の差し替えに追われていました。【いちまん 高井栄二朗 店長】「(Q.値上げのポップを替える作業がずっと続いている?)結構な頻度で替えている。間違いなく言えるのは、売り上げが少し落ちる。値上げすると数字に表れる」値上げが売り上げに直結する中、お客が商品を手に取りやすくするために…【松村道子キャスター】「こちらの店では5食入りの即席麺が1日から100円以上値上がりとなりますが、バラ売りの商品も用意することによって、お客さんが手に取りやすいような工夫をしています」【いちまん 高井栄二朗 店長】「うちとしても値上げはしょうがない。本当に苦しい状況にいる」
街では10月1日誕生した石破政権に物価高への対応を期待する声も多く上がりました。【50代】「物価が高いので、物価をどうにかしてほしい。そこが一番」【60代】「物価高。私みたいに年金生活をしていると、物が値上がりするのは生活しづらい」【20代】「1人暮らしをしていると、物価高とか生活が大変なところがある」早期の解散を決断している石破新総理ですが、県民は物価高対策以外にも様々なことを望んでいるようです。【30代】「私自身もそうだが、子育てしながら働けるような取り組み。女性が働きやすいサポートの政策を期待している」【20代】「保育士の仕事を目指しているが、人も足りていないし、給料も少ない」【40代】「子どもが生きやすい環境・社会をつくってもらいたいというのが一番」さらに、党内基盤が脆弱だと言われる石破総理にはこんな声も…【70代】「(石破総理が)いかに周りの人とうまく連携できるかがカギだと思う。一人では絶対できないから」生活を取り巻く問題が山積する中、早期の解散総選挙を決めた石破総理に果たして国民はどのような審判を下すのでしょうか。