60代以上が株式投資をする理由TOP3、「生活のため」「老後資金」あと1つは?

「株の学校ドットコム」は、シニア世代における株式投資の実態調査結果を9月26日に発表した。同調査は2024年8月20日に、全国60代以上の男女800人を対象にインターネットを用いて行われた。

シニア世代の個人投資家に「株式投資に取り組む理由」について尋ねたところ、最多は「今の生活に使えるお金を増やすため」(44.8%)だった。2位は「人生100年時代を見すえた老後資金を準備するため」(37.1%)、僅差での3位は「趣味や旅行など自分のやりたいことに使うお金を増やすため」(35.0%)だった。

「今の生活」と「自分のやりたいこと」のいずれかを選んだ人は全体の62.8%にのぼり、より豊かな生活を送りたいという思いが強いことが判明。一方で、全体の3分の1以上の人が「老後資金」を選択しており、人生100年時代に対する不安も高いことがうかがえるという。

また、4位は「頭の体操(脳トレ)、知的好奇心を維持するため」(16.9%)、5位は「株式投資そのものが面白く楽しいため」(16.8%)で、このいずれかを選んだ人は全体の27%になった。

年代別に比較すると、70代以上では60代と比べて「今の生活」「老後資金」を選ぶ人が減り、反対に、「頭の体操」「自分のやりたいこと」「面白く楽しい」を選ぶ人が増えている。

男女別では全体の傾向に大きな違いはなかったが、その中で差が大きかった項目のうち男性の回答率が高かったのは「頭の体操」(7.8差)や「自分のやりたいこと」(7.5差)、「面白く楽しい」(6.8差)で、女性の回答率が男性を上回ったのは「友人などの話を聞いて」(5.3差)などだった。

株に取り組む目標を聞いたところ、「特にない」が最も多く116件(14.5%)だった。それ以外で多く見られた回答は、「配当金」(86件・10.8%)、「老後」(79件・10.8%)、「利益」(57件・7.1%)、「生活」(55件・6.9%)、「優待」(44件・5.4%)などだった。

また、現在保有している株式について今後どうするつもりでいるかについて聞いたところ、最多は「売却して現金化する」で半数を超える55.5%だった。一方で、「特に考えていない」と答えた人も26.9%にのぼった。

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