【節約】中古品で買ってもいいモノとは? FPが解説

物価高の今、少しでも安く買って節約をしたいと考える人は多いのではないでしょうか。安く買う方法はセールだけではありません。中古品を狙うことで良い品を格安で手に入れることも可能です。しかし、中には残念な商品もあります。そこで今回はおすすめな中古品の選び方を紹介します。

中古で買ってもいいものとしては、昔から中古市場があるものが安心です。昔から中古市場として存在しているものは、それだけ中古品に抵抗が少ないものが多いジャンルであるため、流通量も多く、値付けの相場も乱高下しにくいのが特徴です。比較的綺麗な品を探しやすいですし、自分が不要になったものも売りやすいと言えるでしょう。
おすすめは、「本・CD・DVD・ゲーム」

昔から中古市場があり、多く流通しているものの代表格は「本・CD・DVD・ゲーム」でしょう。本であれば、コレクション目的などでない限り、読めれば問題ありませんし、CD、DVD、ゲームも正常に作動すれば問題ありません。

中古品を買ってよかったもの・後悔したもの調査(クオーレ)でも、「本・CD・DVD・ゲーム」は中古品を買ってよかったと感じる物ランキングの1位になっており、中古品を買っても失敗しにくいものと言えます。

筆者自身、子どもが幼少の頃の絵本やゲームは中古品を活用していました。とくに絵本は新品で購入すると高いことと、年齢によっても推奨される本は変わるため中古でも十分でした。ゲームソフトも同様で、知育系やアニメ系のものなど新作にこだわらなければ、安く手に入りやすいものばかりです。ゲームは箱なし、説明書なしといったものであれば、数百円から手に入るものもあり、こだわりがなければおすすめです。
現物を見て選べるなら「衣服」もねらい目

クオーレの調査で2位になっている「衣服」もおすすめです。「本・CD・DVD・ゲーム」に比べると、中古に抵抗がある人も多いと思いますが、洗濯さえすれば気にならないという人も多いジャンルです。

実際に手にとって、においがついていないか、汚れやほつれなどがないかなどをしっかりとチェックすれば、中古品でも失敗することは少ないでしょう。ブランド品なども中古であれば安く手に入れることができます。

服は気に入ったけど、臭いが気になる場合は次の対策をしてみましょう。皮脂の臭いがする場合は、酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かしたものや、重曹を溶かしたぬるま湯でつけ置きをしましょう。生地を傷めたくないときは、重曹からやってみるとよいでしょう。また、タバコ臭や生臭い衣類の場合は、クエン酸を溶かしたぬるま湯でつけ置きをすると和らぐことがあります。丈夫な生地で、臭いがきつい場合は、煮洗いという方法もあります。大きめの鍋に熱湯と洗剤を入れて、沸騰させながら衣類を煮洗いするというものです。綿の衣類に適しており、毛や化繊といったデリケートな生地には向かないので注意が必要です。
「家電」のねらい目は最新家電

「家電」に抵抗がある方も多いかと思いますが、衛生的に気になる冷蔵庫や洗濯機はあまりおすすめしませんが、家電は数年前のモデルが半額近い金額で購入できることもあります。特にロボット掃除機などの便利家電系は、買ってみたものの思ったより使わなかった、自分の家では使い勝手が悪かったなどの理由で手放されることも多く、新品に近い状態の物が安く売られていることがあります。そのため、手放した理由がわかるものが比較的安心です。

他にも、美容家電や生活家電などSNSで流行ったものが少し経つと、良い状態のものが中古で出回ることがあり、ねらい目です。

アウトドア用品は良い品を安く手に入るチャンス

コロナ禍でアウトドアが注目され人気となったアウトドア用品が、アフターコロナとなり、状態の良いものが安く中古市場に出回っているとの情報もあり、アウトドアが趣味の方にとっては、目利きを発揮するチャンスと言えるでしょう。
買わないほうがいい中古品とは

一方で、買わないほうがいい物としては、買った後にすぐダメになりやすい物や買っても思ったより使わない物などです。

例えば、衣類であってもネットで購入した場合は、見えないところにほつれがあって、すぐ着られなくなってしまったり、においが染みついていて着るのに抵抗があり、結局着ないまま捨ててしまったりということが考えられます。
中古品はできる限り直接見てから購入する

フリマアプリや中古品を販売しているECサイトも充実しているため、ネットで中古品を購入する人も多いと思いますが、失敗を減らすためにはやはり直接見てから購入することで失敗をするリスクを減らすことができます。

もちろん、ネットやアプリは出品数も多く、探していたものを見つけやすいという特徴もありますので、画像だけで問題ないと判断するのであればもちろん大丈夫です。

しかし写真上での入念なチェックがしづらい衣服や、動作時の挙動などを確認しておく必要がある家電などは、ネットでの中古品購入は避けたほうが無難です。個人間でのフリマアプリでの購入は、ノークレームノーリターンであることが多いため、家電などは特にジャンク品でも問題ないと思えるもの以外は手を出さないようにしましょう。
ネットならAmazonでも購入可能

店頭で購入する場合は、リサイクルショップのほか、本・CD・DVD・ゲームの中古品を中心に扱っているBOOKOFFも、大型店舗や系列店で衣服や小型家電などを取り扱っています。

また、本・CD・DVD・ゲームのように中古品購入で失敗しにくい物であれば、Amazonの利用もおすすめです。私自身も、中古ではないものの、外装の破れが原因で半額になっていた専門書1万6,000円のものを8,000円で購入しました。

中古品を活用することで、限られた予算の中でも上手に購入することができる場合があります。新品が高いなと思ったら、一度中古品を取り扱うお店やアプリなどをチェックして、中古品も選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか。

丸山晴美 外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している この著者の記事一覧はこちら

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする