バスが“ふくらむ”? 自転車のすり抜けが危険な理由 バス会社が注意喚起

構造上の特性をよく知っておくべきでしょう。
バスが“ふくらむ”? 自転車のすり抜けが危険な理由 バス会社…の画像はこちら >>豊栄交通のバス車両(画像:豊栄交通)。
愛知県豊田市で路線バスやタクシーなどを運行する豊栄交通の労働組合が、2024年9月23日(月・祝)にハッシュタグ「オーバーハングにご注意下さい」とともに、公式Xへ以下のように投稿しました。 大型車両には構造上、必ず大きなオーバーハングが存在します。右左折時や出発時、乗務員は細心の注意を払っていますが、皆さまに知って頂き危険を予知して頂くことも大切だと思っています。
オーバーハング(overhang)とは英語で、「突き出ている」「張り出している」状態や、そのような部分のことを表します。大型車は右左折時、ハンドルをきった方向と逆側に、後輪から後ろ(オーバーハング)が大きく振り出します。一般的には、車両長12mの大型バスなら約1m外側へふくらみます。添えられた動画には、車輪は枠線内にあるものの、右折したバスの車体後方が、弧を描いて線外へはみ出す様子が収められています。
ではこれがどう危険かといえば、とりわけ車両とのあいだ(この場合は左側)をすり抜けようとするバイクや自転車が、右折を開始した大型車のオーバーハングに衝突する可能性があるということです。
大型車が左折する際にも、右側から追い抜こうとするバイクなどが見受けられますが、前出の右折と同様、オーバーハングによって今度は右側に車体が突き出るため、こちらも衝突する危険性があります。
路線バスなどが右左折時、前方だけでなくミラーで後方確認も行うのは、自車のオーバーハングによる事故を防止する意味があるのです。

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