13棟焼いた“大規模火災”から1年…復興に励む魚沼市の商店街 再建へようやく工事開始した店舗も「戻れるのがうれしい」【新潟】

新潟県魚沼市の商店街で店舗など13棟を焼いた大規模火災からまもなく1年。火災の前の日常に戻りつつある人、いまだ全焼した建物の再建が進んでいない人、被災者の歩みは様々です。
【長谷川珠子アナウンサー】「魚沼市南本町商店街を襲った火事からまもなく1年。アーケード街のこの一帯が炎に包まれました。現在、全焼した建物は取り壊され、更地になっています」去年9月26日、魚沼市の商店街で13棟を焼いた大規模な火災。焼けた建物のうち5棟は商店街の店舗で、現在営業を再開できているのは2店舗のみです。若井菓子餅店は幸い、1階の店舗部分の被害は免れたため、火災から3週間で営業を再開。【お客】「街にいなくてはいけない若井さんだと思うので、復興できて私たちもうれしく思っている」9月22日には復興への感謝を伝えようと行われた商店街の祭りで和菓子を販売しました。【若井菓子餅店 若井文康さん】「2回くらい追加で焼いたりして。とても売れたので、いっぱい作った」そう笑顔を見せますが、火災の爪痕は残っています。【長谷川珠子アナウンサー】「2階は焼け焦げ、1階とは全く違う景色が広がっています。現在、柱や天井・壁は残っていますが、この後、3階を取り壊し、2階に居住スペースを建て直します」【若井菓子餅店 若井文康さん】「燃えた直後は瓦礫だったのでがっかりしたが、これがきれいになる。懐かしい家は思い出に。新しくなるので全然悲しくはない」
前を向く店舗がある一方で、再建が思うように進んでいない被災者もいます。【安藤理容所 安藤ミイ子さん】「ここに自宅があって、ここでお店を営業していた」安藤ミイ子さんは商店街で理容室を営んでいましたが、火災で店舗が全焼。現在は仮の店舗を借りて理容室を続けていて、再建に向けた工事が9月24日ようやく始まりました。【安藤理容所 安藤ミイ子さん】「うれしいかぎり。はっきり言ってうれしい。町内に戻りたいというのが一番だったから」ただ、地盤調査や建物の設計に時間がかかり、工事の着工までに1年の時間を要したため、完成は来年1月の見込みとなっています。そして、安藤さんが被災後、無償で借りている市営住宅は10月から家賃が発生することに…【安藤理容所 安藤ミイ子さん】「借りている仮店舗と市営のアパート、両方かかるからダブルできついなと思っている」火災からの復興には想像以上の時間とお金がかかっています。【安藤理容所 安藤ミイ子さん】「早く家ができて、皆さんに近所から遊びに来てもらえたらそれが一番」

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