諦めずに挑戦30回 中3が暗算検定10段に合格 試験当日に偶然、隣に座ったのは…本番での弱さを克服する力に

那覇市立仲井真中学校3年の本木琉輝さん(14)が7月、全国珠算教育連盟の暗算検定試験で最高位に当たる10段に合格した。
計30回ほどの挑戦でつかんだ合格で「諦めないで良かった。珠算も10段を目指したい」と喜んだ。

本木さんは叔母がそろばんの先生だった影響で、3歳からそろばんに触れていた。「大会で予選を通過したら県外大会に出られるから、旅行を楽しみに続けている」と笑う。
得意な競技種目は割り算やかけ算、画面に一瞬表示される数字を計算するフラッシュ暗算。「問題が全部解けたり、タイムが更新できたりしたら高揚する」と話す。
暗算10段の合格は長年の目標。2カ月に1度ある昇級試験を小学5年生の頃から受け続けていたが「本番に弱く、練習では取らない点数を取ったこともある」と苦笑する。
「ほとんど諦めていた」という7月の試験は偶然、隣の席に友だちが座り得点数を勝負。かけ算と見取り算は満点を取り、合格点に達した。
同校の金城光明校長は「素晴らしい成績だ。諦めずに挑戦し続ける姿に感銘を受けた」と激励する。高校受験を控える、本木さんは「将来の夢は決まっていないが、ロボットが好きなので電気系の仕事に就きたい」と目を輝かせた。
(社会部・玉城日向子)諦めずに挑戦30回 中3が暗算検定10段に合格 試験当日に偶…の画像はこちら >>

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