女性管理職の半数以上「育休中に転職を検討」 – そのワケは?

XTalentは9月19日、女性の育児休業取得についての調査結果を発表した。同調査は、2024年8月1日から31日の間、育休取得経験のある女性304人を対象にインターネットで実施したもの。

復職後の職場サポートは十分だったかを聞いたところ、「十分」と回答した人は全体の56.1%、「十分ではない」と回答した人は43.9%となった。

職場のサポートが「十分」と回答した人の声には、リモートワークやフレックス勤務など柔軟な働き方の実施に加えて「育休取得の前例がないポジションだったため、試行錯誤しながら業務内容を考えてくれた」や「引き継ぎ期間を長めにとってくれた」など、業務量の調整やチームの受け入れ体制の丁寧な構築がポジティブな回答として挙がったという。

一方で、「十分ではない」と回答した人の声として多く挙げられたのは「時短にも関わらず、業務量がフルタイムと同じ」「制度はあっても、ワーキングペアレンツに対する理解がなく利用しにくい」であった。

育休期間中、転職を考えたことはあるかを尋ねると、「はい」と回答した人は全体で57.1%、リーダー以上では56.6%と半数を超えた。

転職検討理由として最も多く挙げられたのは「働き方(リモート・時短勤務可否等)に不満がある」。次いで「昇進・キャリアアップが望めない」であった。そのほか、「給与」「仕事内容」「評価・人事制度」にも不満を持っている人が多く、復職後の待遇から転職を検討する人が多いことが判明した。

育休取得後、仕事面でポジティブ/ネガティブな変化はあったかを聞くと、「ポジティブな変化があった」と答えた女性管理職は55%、「ネガティブな変化があった」と回答した女性管理職は68.2%と、ネガティブな変化がポジティブな変化を10%以上、上回る結果となった。

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