災害時、子の命守るために親がすべきことは? 那覇市の小学校で保護者向け講座 備蓄の勧めも

【那覇】地域の防災について学ぶ保護者向けの講座が5日、那覇市立天久小学校で開かれた。4月3日に沖縄に津波警報が発令され、備えの大切さが浮き彫りになったことを受け、天久小学校PTCAが企画。市防災危機管理課と連携した初めての取り組みで、約35人が参加した。(社会部・末吉未空)
同課の源河北斗さんは「天久は比較的安全な場所」と話す。その背景として、天久がかつて米軍の住宅地だったことを挙げ「米軍は安全な土地に家を造る。そういった歴史からも考えられるように、災害リスクは低い」と説明。「土地の成り立ちや歴史を知らないと防災は分からない」と過去の経緯を振り返る重要性を語った。
一方で、安全な土地であるがゆえに、他地域から避難してくる人で密集し、物資が足りなくなったり、大渋滞が起こったりするリスクを指摘した。
いつ起こるか分からない災害に対し、取るべき行動を事前に整理する「マイタイムライン」を決め、普段から各自で備蓄を用意するよう促した。
中心となって企画した大村千尋さん(34)は「子どもの命を守るには、親が防災情報を理解しなければならない。地域で結束し災害時に備えたい」と話した。
天久小学校PTCAの秋山淳一会長(43)は「学校、保護者、地域と連携し、休日や夜間に災害が発生した場合の行動を確認していきたい」と語った。災害時、子の命守るために親がすべきことは? 那覇市の小学校で…の画像はこちら >>

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