OK?NG? 壁紙って水拭きしてもいいのかプロに聞いてみた!

掃除の際は部屋の隅々まできれいしたいところです。しかし、壁紙はどのようにお手入れをしていますか。
サッとホコリを取るだけでなく、水拭きしても大丈夫なのか気になる人もいるでしょう。
そこで、壁紙の品質向上や普及活動などを行う『一般社団法人 日本壁装協会』(以下、日本壁装協会)に取材しました。
日本壁装協会に「壁紙を水拭きしていいか」とうかがったところ、このような回答がありました。
壁紙の素材にもよりますが、現在の市場の約99%がビニル壁紙ですので、その場合は水拭きされても大丈夫です。
汚れがひどい場合は、中性洗剤で拭いていただいてもよいです。
ただし、これは一般的な対策です。実際のところは素材によって異なりますので、ご購入された会社にお問い合わせ頂くのがよろしいかと思います。
壁紙の材質によっては影響があるかもしれないので、気になったら水拭きする前に、どんな材質の壁紙なのかを確認してください。
ビニル壁紙のお手入れ方法をうかがったところ、以下の点に気を付けるべきとのことでした。
※実際のメンテナンスについては、自己責任でお願いいたします。
直射日光が長時間当たる場所では、変色や退色する恐れがあります。カーテンやガラスフィルムなどで、日除けをおすすめします。
タバコの煙やキッチンの油煙などは壁紙を黄変させ、汚れが取れなくなることがあります。室内の換気を十分に行い、定期的な清掃を行いましょう。
薬品や化粧品類、殺虫剤や塗料などのスプレー式の薬品、化粧品を壁紙に付着させないでください。また、傷薬などの医薬品や口紅なども同様です。種類によっては付着した色が落ちなくなったり、壁紙が変色したりすることがあります。
セロハンテープ、ガムテープ、シールなどの粘着テープを壁紙に貼ると、テープの粘着剤が壁紙に移行し、変色や汚れの原因となります。特にゴム系粘着剤は変色が起こりやすいため、注意してください。また、粘着テープを剥がす時に壁紙を破損する恐れがあります。
ホコリやチリなどは帯びている静電気により、壁に付着する性質があります。こまめにハタキ掛けや乾いた布などでの拭き取りをおすすめします。
ホコリは表面の凹凸にたまりやすく、放置するとホコリが湿気を吸い取り、カビ発生の原因にもなるので注意してください。
軽い汚れであれば、水拭きや薄めた中性洗剤などの洗剤で落とすこともできますが、拭き取った後は必ず水分や洗剤などが残らないよう、きれいに乾拭きしてください。長年蓄積した汚れは落とすことが難しいため、定期的に拭き掃除をお願いします。
飲食物や調味料などの汚れは、固く絞ったスポンジやタオルで吸い取るように拭き取ってください。
落ちにくい場合は中性洗剤を使用しましょう。表面に残った洗剤は変色の原因になるので、真水かぬるま湯できれいに拭き取ってください。
ただし、強い洗剤やシンナーなどの有機溶剤は、変色や表面破損の原因になるので使用しないでください。有機溶剤、漂白剤、研磨剤も劣化につながり、変色、破損の恐れがあります。
※写真はイメージ
カビは見た目の悪さの問題だけでなく、アレルギーやぜんそくなど、病気の原因になることがあります。壁紙はほとんどの商品に防カビ性能がありますが、壁紙単体でカビの発生を防ぐことはできません。
また、カビの発生は建物の構造や環境に大きく影響を受けます。十分に換気を行い、風通しをよくして湿度の上昇を抑えてください。
カビが壁紙の表面だけに発生している場合、早めに消毒用アルコールで拭き取るのが効果的。ただし、壁紙の種類によっては表面が損傷することがあるので、目立たないところで試してから使用してください。
なお、カビが壁紙内部に達している場合や大量に発生した場合は落とすことが困難です。専門業者に相談しましょう。
壁紙は日頃からメンテナンスを行い、使用状況に応じて5~10年を目安に貼り替えるのがおすすめです。
上記はあくまでも一般ビニル壁紙についてのアドバイスです。特殊な材質の壁紙や当てはまらないものがあるので、手入れの際は確認のうえ行いましょう。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

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