穀物栽培からボトリングまでを手掛ける、フランスウイスキー蒸留所「ドメーヌ・デ・オート・グラス」が日本初上陸

EUオーガニック認証を獲得したフレンチウイスキーの「ドメーヌ・デ・オート・グラス」が日本に初上陸。10月1日より日本限定キュヴェを含む4種類が販売される。

ドメーヌ・デ・オート・グラスは、フレンチアルプスに囲まれた土地でサステナブルな製法を用いるオーガニック農園醸造所。地元の農家が有機農業と再生農業を中心とした輪作で育てた大麦やライ麦、スペルト小麦を原料に、穀物からボトリングまでのスピリッツ造りを掲げている。

販売される商品は以下の通り。すべて容量は500ml。
○ドメーヌ・デ・オート・グラス アンディジェン

原料に大麦麦芽を100%使用し、フランス的に解釈したシングルモルト・スコッチウイスキー。2012年から2019年の間にポットスチルを薪直火で2回蒸留し、100以上のオー・ド・ヴィーをヴァッティングした。その後、セシルオーク、ペダンキュレートオーク、オート・グラスで使用したウイスキー、コニャック、アルマニャック、ワインの古樽といった各種フレンチオーク樽で3年間熟成させた。アルコール度数44%。価格は9,000円。

テイスティングノート
熟成:2012年から2019年産の区画別オー・ド・ヴィーをヴァッティング。オー・ド・ヴィーを調和させるため、厳選されたフレンチオーク樽(セシルオークとペダンキュレートオークの新樽、オート・グラスで使用したウイスキー、コニャック、アルマニャック、ワインの古樽)で熟成。
香り:微かな木の香りと共に、砂糖漬けの果実、白桃、やや酸味のある洋ナシの芳香が、ペストリーを思わせる甘いアロマへと続く。
味わい:調和の取れた特徴ある苦みの後、官能的で軽やかなフローラルノートが現れる。高地の果樹園の花々に包まれた大麦畑に潮風が漂ってくるようだ。そうして次第に滋味深く複雑な味わいが現れる。大地と空の味わい。
フィニッシュ:洗練された甘さ、滑らかでクリームを思わせるテクスチャーが広がった先には、エキゾチックさ(レモン、チョコレート)と、広がる山々の香りが感じられる。

ドメーヌ・デ・オート・グラス ヴュルソン
パンチの利いた味わいでストレートだけでなくカクテルにも適したオー・ド・ヴィー。まるで呼吸をするように、季節とともに進化するとしている。地場品種の「Caroasse」というライ麦麦芽100%で製造され、ポットスチルを薪直火にかけ3回蒸留した後、ステンレススチールとアンフォラの容器で熟成。アルコール度数43%で、価格は7,000円。

テイスティングノート
熟成:ニュートラルコンテナー:ステンレススチールおよびアンフォラ
香り:ペトリコール(降雨時に発生する土のような匂い)を漂わせるヴュルソンには、一瞬のフレッシュさ、ジューシーな果実味、大地をよりどころとする煙るようなアーシーさが存在。
味わい:口に含んだ時のテクスチャーは滑らか、かつオイリー。まるで振り子のように、果実っぽさ、甜菜糖の甘さ、味わい深い苦味が行ったり来たりする。やがてライ麦、その旨味、ベーカリーの豊かな味わい、熟したプラム、リンドウやアガベや甘草のノートが渦巻き、それらが混じり合い全体が調和する。
フィニッシュ:洗練された甘さ、滑らかでクリームを思わせるテクスチャーが広がった先には、エキゾチックさ(レモン、チョコレート)と、広がる山々の香りが感じられる。

○ドメーヌ・デ・オート・グラス エピステーメ

パーマネントコレクションの各ヴィンテージと合わせて展開されるドメーヌ・デ・オート・グラスの数量限定エクスプロラトリーコレクション『エピステーメ』は、豊かさと複雑さを体験できるラインナップ。穀物、酵母、樽、セラー、新穀、季節の移り変わりなど、さまざまな要素が区画ごとに作られるウイスキーに味わいのニュアンスをもたらしている。

2017年の夏に、2つのロットを共通のレシピと条件下でモルティング、仕込み、発酵、蒸留。これらは2016年8月に収穫されたもので、同じライ麦品種、地場品種である「Caroasse」を100%使用し、その後、ex コニャック樽で6.5年間熟成した。ライ麦の栽培区画のみが異なっているボトルが、日本限定で発売される「R16P24■」と「R16P24●」である。ともにアルコール度数は43%で、価格は1万1,000円。
○ドメーヌ・デ・オート・グラス エピステーメ R16P24■

テイスティングノート
区画:ガベール(ThierryとEric Ailloud-Perraud兄弟が所有する区画で、オート・グラス蒸留所から11km離れたクレルに位置し、氷堆石のがれを含む粘土質ローム土壌で構成)
香り:フルボディを感じながらライ麦畑をめぐる。その香りは、真っ直ぐ滑らかで流れるような道のりを思わせる。
味わい:ライ麦のすっと伸びる様、滑らかさ、ミネラル感、純粋なスモーキーさが一口目に凝縮。植物系のノートを見せ、高山の花々をたたえた一杯が、このスピリッツの原産地の力強さ、すなわち丘陵地の起伏や標高を思い起こさせる。
フィニッシュ:滑らか、そしてあと口には軽快で心地よい苦味が現れる。

○ドメーヌ・デ・オート・グラス エピステーメ R16P24
テイスティングノート
区画:ヴュルソン(ヴュルソンの尾根の丘陵地に位置する区画、オート・グラス農園にある小さな一区画で、仕込みに使うミネラルウォーターがこの流紋岩質の山から湧き出ている)
香り:春に煙るスミレやハイビスカスの花を漂わせるアロマ。灰に包まれたような花々の香り。
味わい:ベルベットのようなテクスチャーに、砂糖漬けのアプリコット、ライ麦のアーシーでピリッとした風味、瓶入りマーマレード、焚き火クッカー。
フィニッシュ:繊細な木のノートにほのかなバニラが混じり、ライ麦の滑らかさが広がる。

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