名古屋市や京都市など記録的に遅い猛暑日 猛烈な残暑が続く理由は?

名古屋市や京都市など記録的に遅い猛暑日 猛烈な残暑が続く理由…の画像はこちら >>
今日19日も西日本や東海を中心に記録的な残暑となりました。名古屋市や京都市などでは観測史上最も遅い猛暑日の記録を連日更新しています。猛烈な残暑が収まらない理由は、海面水温や太平洋高気圧、台風など様々あります。
平年を大幅に上回る海面水温

今日19日も西日本や東海は記録的な残暑となった所があります。最も暑くなった所は福岡県太宰府市で38.3℃と、今年61回目の猛暑日に(国内の年間最多記録を更新中)。福岡市や佐賀市はともに37.9℃まで達し、9月の観測史上1位の暑さとなりました。そのほか名古屋市36.9℃、京都市36.3℃、岡山市36.2℃、鳥取市36.8℃など、昨日18日に続いて、観測史上最も遅い猛暑日の記録を連日更新しています。また、広島市や長崎市なども観測史上最も遅い猛暑日となりました。記録的な猛暑が続く原因の一つは、日本近海の海面水温の高さです。上図を見て分かるように、日本海から日本の東の海上まで平年を大幅に上回る状態が続いています。この先1か月程度も日本近海の海面水温は平年よりかなり高い状態が続く見込みです。※最高気温は19日午後3時までの値
相次ぐ台風 暑さをもたらす高気圧を強化

記録的な残暑をもたらすもう一つの原因は、太平洋高気圧の勢力です。9月に入ってからも真夏の暑さをもたらす太平洋高気圧の勢力が衰えず、西~東日本を覆う日が多くなっています。太平洋高気圧を強める原因として、相次ぐ台風の発生があります。今日19日午前9時には南シナ海(トンキン湾)で台風15号が発生しました。今月に入り5個目の台風発生です。台風が多く発生しているフィリピン付近から日本の南海上では上昇気流が強まり、日本付近や日本の東の海上では下降気流となって降りてくるため、高気圧を強める傾向があります。
この先の暑さは?

この先の最高気温の予想を見ると、明日20日までは西~東日本を中心に猛烈な残暑が続くでしょう。3連休初日21日もまだ33℃前後と暑さが厳しいですが、22日頃からは極端な暑さは落ち着く見込みです。来週にかけて平年よりは高い所が多いものの、西に~東日本でも日中30℃に届かない日もありそうです。北日本は連休中に一時的に寒気が入るため、平年を下回る肌寒さになる日もあるでしょう。各地、朝と昼間の寒暖差が大きくなる日も増えてくるため、服装選びや体調管理には注意が必要です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする