年収2,000万円以上は何割? 診療報酬改定による勤務医の賃上げ事情

株式会社エムステージは、運営する『Dr.転職なび』『Dr.アルなび』に登録する会員医師を対象に「賃上げ・年収」に関するアンケートを実施。9月18日にその結果を発表した。

同調査は、6月に施行された診療報酬改定により、賃上げを目的とした「ベースアップ評価料」が新設されたことを受け、7月9~16日の期間、オンラインにて行われたもの。441名の回答を得た。

○賃上げ実施は全体の1割以下にとどまる

診療報酬改定により、給与の賃上げが実施されたか尋ねたところ、「既に実施された」と回答した医師は3.4%、「これから実施される予定」と回答した医師は6.1%にとどまった。一方で「実施される予定はない」は8割近くにのぼった。

○年収2,000万円以上は2割超

また、現在の年収については「1,000万円~1,500万円未満」(28.6%)が最も多く、次いで「1,500万円~1,800万円未満」(19.5%)、「600万円~1,000万円未満」(17.0%)、「1,800万円~2,000万円未満」(11.3%)と続いている。

「2,000万円~3,000万円未満」は18.4%、「3,000万円以上」は5.2%と、2割以上が2,000万円以上の高収入だった。

一方で、自身の働きぶりや貢献度に対して年収額が「妥当ではない」と回答した医師は23.4%、「どちらかといえば妥当ではない」と回答した医師は12.7%となり、36.1%の医師は年収に満足していない結果となった。

回答者からは「休日の大部分を潰しバイトをして、やっと2,000万を超える」(60代/内分泌科/勤務医(民間病院))、「結構働いているつもりなので、バイトでいいのでもう少しお給料上げたい」(60代/一般外科/勤務医(私立の大学病院))といった声が寄せられている。

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